『カラーラッシュ』ついに最終話! 謎は残るも二人を見守りたくなるフィナーレに
■ユハン“失顔症”を告白
ソウルに戻る前に、ユハンは自分が失顔症であることを告白する。ユハンは、人の顔を覚えることができず、人々が身につけているものなどを記憶して、人を認識していた。
そんな中、ユハンが初めて人の顔を認識できたのがヨヌだった。ヨヌに顔を見せて欲しいと言ったは、ヨヌが唯一顔がわかる特別な存在だからだ。そして、ヨヌの心を見透かしていたのは、ユハンもヨヌと同じ気持ちでいたからだった。
二人が出会った第1話から、ユハンがなぜヨヌを特別に思っていたのか、やっと理由がわかった。ユハンもヨヌと同じように、他の人と違う世界に苦しみ、ヨヌに出会えたことで、光を見つけたのだった。二人は、お互いがお互いに必要な存在であることを確かめ合った。
■謎残るまま、終わったものの…
二人は同じ高校に通う同級生に戻り、ヨヌは笑顔を見せるようになった。叔母は反対しつつも、本当はこんな日常を望んでいたように見えた。
ヨヌ 『カラーラッシュ』第8話 (C)STORYWIZ.ALL RIGHTS RESERVED.
これまで失踪したヨヌの母親の事件を追ってきたが、真相はわからないままだ。しかも、答えが見つからなかったことはそれだけではない。ヨヌがユハンを好きなったのはプローブであるという執着からなのか、ユハンは本当に失顔症なのか、二人を待ち受けている未来もわからないことだらけだ。
ただ1つわかったことは、二人がその答えを見つけていく一歩を踏み出したことである。物語は終わってしまったが、はかなくて切ない、そして美しい二人の成長をずっと見守り続けたくなった。わたしたちも、自分に無いものを補ってくれる人に、魅力を感じるものだ。ヨヌとユハンのように唯一無二の関係ではなくても、ユハンがヨヌに新しい世界を見せたように、カラーラッシュは誰にでも起こりうることなのかもしれない。