『サマーガイズ』チンダルレ&チャンがキス “かけがえのない恋”生まれた第7話&第8話
■勝負を仕掛けたアラン
ある日、チンダルレは一人で闇金を尋ねた。そこにアランが同席し、借用書をパートナーズリゾートに引き渡す手続きをしていた。急いで駆けつけた三人と叔父は、その光景に混乱する。
ヨム・アラン(イム・ナヨン) (C)StarCrew Ent Co.,Ltd
アランからの条件は2つだ。1つ目は、1週間後にパートナーズリゾートで開催されるプールパーティーのカクテルショーバトルに参加し、フレアショー(バーテンダーが、ボトルやシェイカーを使って芸曲的にカクテルを作るショー)で勝負すること。つまり、チンダルレが勝負に勝てば借用書を燃やしてなかったことにし、負ければ店の全ての権利をパートナーズリゾートに譲渡するという内容だ。そして2つ目は、ファイヤーショーをやることだった。アランはチャンを見返すため、チンダルレの弱みに漬け込んだのだ。別人のようなアランだが、どんな手を使ってでも勝ち取る執念深さは、父親のヨム会長譲りだろう。
■テオが何者かに襲われ、負傷
アランの条件を聞いたテオは、ヨム会長のもとへ向かった。チンダルレをサマーガイズから追い出す契約を断るためだ。その帰り、テオは何者かに襲われ肩を負傷するが、何とかサマーガイズに辿り着いた。
手当てをしてくれたチャンは負傷したテオを不審に思い、今までのことを問いただす。テオは、葉書の持ち主の話や経歴も全てうそをついたと白状するが、チャンがソヌ家の養子であることを隠していることを責め立てる。共にチンダルレにうそをついている二人。この先チンダルレに対し、それそれがどう動くのか、気になる展開となった。
■愛を確かめ合うチンダルレとチャン
次の日の夜、チンダルレが家にいると、チャンから住所だけ書かれたメールが届く。チンダルレがその場所に向かうと、そこにはキャンドルを並べて道が作られていた。一瞬怖気づくチンダルレだが、チャンがそっと手を差し出し、二人はゆっくりと火が灯された道を一緒に歩いた。
そこで、チャンは「まだ火が怖いか?」と以前と同じ口調で尋ねた。戸惑うチンダルレを前に、本当の自分のこと語り出す。施設で育ち、ソヌ家に養子に貰われたが、本当の家族として認めてもらうために必死に生きていくうちに数字すら読めない病になってしまったこと。うそをついてしまったが、葉書の持ち主は自分で、出会った時からずっとチンダルレを忘れたことがない本当の気持ち。さらに、二度とチンダルレのそばを離れないと愛の言葉を伝えると、二人はキスを交わした。チンダルレの辛い火の記憶が、“ソヌ・チャン”に塗り替えられ、甘い恋が、かけがえのない恋へと発展した夜だった。
■詐欺師テオの切ない別れ
テオ&チャン&グァンボク (C)StarCrew Ent Co.,Ltd
カクテルショーバトルに向けて練習に励む四人。この穏やかで楽しい時間が、終わりを告げてしまうことも知らずに…。
その日の夜、サマーガイズに1人の美女がやってきた。“ブラッディ・メアリー”というカクテルをテオの分も注文し、二人は訳ありな様子。二人は何も話さなかったが、美女が店を出るとテオも追いかけて出て行った。すると、彼女に「詐欺師から足を洗ってこのまま暮らしたい」と伝える。どうやら美女は詐欺師仲間で、しかも彼女はテオに思いを寄せているようだった。
翌日、テオはチンダルレから「話したいことがある」と連絡を受ける。突然の誘いに気分上々のテオ。ところが、待ち合わせ場所にいたチンダルレの表情は硬く、「私に話すことは?」とテオに聞いてきた。それでも嬉しくて上機嫌なテオは、途中で買った一本のバラをチンダルレに渡し「好きなんだ」と、2回目の告白は本気であることを伝える。
葉書の持ち主がチャンだとわかり、テオの全てが信じられなチンダルレはテオの頬を叩き、サマーガイズから出て行って欲しいと言い残すと、その場から去ってしまう。頬を赤くして立ち尽くすテオの姿を見れば、「チンダルレが知らなくても私たち(視聴者)は知ってるからね」とテオに寄り添いたくなったのではないだろうか。私はなった。
荷物をまとめ、サマーガイズを出るテオ。店を出たテオは心の中で「どうか僕を許さないで」と最後のうそをついた。重ねたうそが、たったひとつの真実さえもうそに変えてしまう恐ろしさを、詐欺師のテオは今更知ることとなった。果たしてテオがいないサマーガイズは、カクテルショーに挑めるのか。テオに戻って来て欲しい願いを込めて、近づくラストに備えたい。