『サマーガイズ』ラストは予想外の展開に! 店の存続を懸けた第9話&最終話を振り返る

カルチャー
2021年5月6日 19:30

■チャンと母親

 さて、謎の女とチャンとの関係にも決着がつく。第6話で彼女にモヒートカクテル作りながら、“一度は作ってあげたかった”と呟いたチャンの言葉は、幼いチャンを捨てた母親にあてた気持ちだった。

チャン (C)StarCrew Ent Co.,Ltd
 彼女はチャンに会いにきたが、罪悪感から自分が何者か明かすことも、再会に素直に喜ぶことも出来ずに苦しんでいた。済州島を経つ日、チャンは母親に会いにいった。「全て忘れて、幸せに暮らしてほしい」と彼女を抱きしめ“元気でね、母さん”と心の中で母親を見送った。

 最後まで彼女の前で「母さん」と呼ばなかったことを、チャンは小さな復しゅうだと言っていた。チャンがそうできたのは、母親がいなくても頑張っていける自信があったからだろう。自分のことを受け入れてくれる、チンダルレと仲間たちに出会えたのだから。
 
■三人のその後と、チャンの惚気

グァンボク&チャン&テオ (C)StarCrew Ent Co.,Ltd
 カクテルショーが終わり、チンダルレ以外の三人は燃え尽き症候群で、海辺で黄昏ていた。そこで、これからどうするか一人ひとり話し出す。グァンボクは、ゴミ捨てのできないチンダルレに変わりにゴミ捨てをし、サマーガイズに詐欺師がこないようテオが店を見張り、そしてメンサ会員のチャンが店の経営を担当する。つまり、三人はサマーガイズに残り、チンダルレと一緒にいることを選んだ。

 それからまた、サマーガイズに平和が戻った。チンダルレとチャンは、二人に邪魔されながらも、チャンは“オー・マイ・チンダルレ”という名のカクテルを作り、しっかりと惚気をアピールしている。テオとグァンボクも心配ない。「皆さん、テオとグァンボクは振られた後で、今が狙い目です」とでも言えば、すぐにギャルたちが集まってくるだろう。

■最後にやってきた“謎の男”

 ところがある日、1人の男性が店にやってくる。スーツ姿の紳士な彼は、席に座ると「サマーガイズを買収しにきた」と驚きの一言を発する。さらに、チャンを見て「元気だった?」と尋ねると、チャンも「久しぶり」と答えた。予想していなかった展開と、謎を残して終わった『サマーガイズ』。これからまたサマーガイズに新たな試練が待ち受けているだろう。でも大丈夫、四人なら乗り越えていけるはずだ。

 オープニングから胸を高まらせてくれた本作。彼らとの時間があっという間だったように、夏が過ぎるのもきっと一瞬だ。『サマーガイズ』を観て準備は出来た、次は私たちが思いきり夏を楽しむ番だ。

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ヨシン(ライター)

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