『着飾る恋』“駿”横浜流星の“ウルウル涙目”に反響! 「完全なるヒロイン枠」の声も
■新しい試みを交えた『着飾る恋』の胸キュン
<壁ドン 顎クイ 頭ポンポン 恋人繋ぎ バックハグ アーンして ウインクして キュン !キュン! 胸きゅんきゅん>。TikTokなどで流行した、まいきちの楽曲「ヒロイン願望 暴走中」の歌詞のような胸キュンシーンは、例え王道だとしても、恋愛モノに欠かせないのは否めない。本楽曲は、月刊少女まんが誌「ちゃお」(小学館)がプロディースする恋愛ドラマバラエティーの主題歌となっており、歌詞に該当する長年描かれてきた王道シチュエーションは、現代のティーンの心をときめかせるほど、賞味期限の長い展開であることは間違いないようだ。
真柴&葉山 (C)TBS
そんな王道の胸キュン要素を抑えつつ、新たな価値観を交えてくるのが、『着飾る恋には理由があって』なのではないだろうかと考える。本作は、うっかり転んでキスやハグをしてしまったなどというラブハプニング的なものを、物語の最大の見せ場として作っていない。
真柴と駿の冷蔵庫のキスも二人が同時に「キスをしたい」と思ったから、焚き火の前で手をつないだのも、スマートフォンを奪った駿の手を真柴がそのまま受け入れたからと、そこにしっかりとした両者の意思が宿っているように描かれている。このほかにも、真柴が「ギューしてもらってもいいですか?」と駿にハグを求めたり、キッチンカーのキスでは、駿の唇を真柴が背伸びで受け入れたりと、真柴と駿の胸キュンシーンには、必ず二人の思いが通じているという点が丁寧に描写されている。
本作の名物犬・こうじ (C)TBS
胸キュンシーンは、女性が受け身であることが多く、さらには“同意なし”であることもあり、これまでそれが良しとされてきたこともあった。しかし、本作は、新たな時代の恋物語として、ハプニングなしでも、視聴者をときめかせられると証明しており、それらの演出には、制作陣の熱量と創意工夫を感じずにはいられない。
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