『着飾る恋』“駿”横浜流星の“ウルウル涙目”に反響! 「完全なるヒロイン枠」の声も

カルチャー
2021年5月26日 21:30

■男女逆転にSNSでも反響!

 そして今回特に印象的だったのが、第6話の真柴と羽瀬が主導権を握った胸キュンシーンだ。平気なふりはしていたものの、葉山の存在が引っかかっていた駿。しかし、「余計なものはいらない」「流れのまま、水のごとく」をモットーに生きている駿は、再出発した葉山を追いかけるようにと、真柴にうながしていた。

 かつてレストランのシェフを務め、失敗し、さまざまなものを失った駿。「余計なものはいらない」という考え方は、失う怖さを経験したトラウマを隠すための手段でもあったのだろう。そんな駿の気持ちを見抜いたのか、真柴は「だまれ。そうやって手を離す…。いい、よく聞いて。藤野さんが好き」と、はっきりと目を見て真っ直ぐに告白する。

 唇を指で挟まれ、徐々に涙でウルウルになっていく目で、真柴を見上げる駿は、小動物的な愛くるしさが溢れていた。唇から指を離された後、安堵し、少し涙目をごまかすように、照れて下を向きながら口角が上がった細かな表現は、横浜の演技力のなせる業であり、SNSでは「ウルウルする流星くん、ほんといいな」や「駿くんが完全なるヒロイン枠」「ヒロインは駿だった…」との声が上がっていた。

真柴 (C)TBS
 不安を抱えながら強がる駿を真柴が救う、王道展開の男女逆転演出は、自ら動いた真柴の強さを表すのみならず、“ヒロインを救わなければいけない”や“男らしさを見せなければいけない”といった恋愛モノで課せられる使命から男性を解放したようにも見えた。

■真柴以外の女性キャラにも新しい風

寺井陽人(丸山隆平) (C)TBS
 それと同時に、“塩対応”でおなじみの羽瀬も今回動き出した。妊娠疑惑の騒動以来、避けるかのように陽人へ“塩対応”をしていた羽瀬。そんな羽瀬の態度を陽人は気にかけており、さらには、羽瀬と話が弾む葉山に、ちょっとしたジェラシーも抱いていた。挙句の果てには、ヌードモデルを頼まれる始末。羽瀬にとって特別な存在でないことを憂いていた陽人だったが、今回、なんと突然、羽瀬が陽人にキスをする。あなたの気持ちはわかっていますよと、言わんばかりに、ニコッと笑って去っていく羽瀬は、あの“塩対応”からは想像もつかない“恋する乙女”の顔で、「おっと~?」と思わず情けない声が出てしまった陽人に同情してしまうほどの可愛さを持っていた。

茅野七海(山下美月) (C)TBS
 実はこれだけでなく、Paraviオリジナルストーリー『着飾らない恋には理由があって』でも王道展開の男女逆転が描かれる。あまり本編で登場しないが、こちらでは、真柴の後輩である茅野七海(山下美月)と秋葉亮(高橋文哉)の恋が進行中。『着飾る恋』とは異なりハプニング展開ではあるものの、茅野が秋葉に壁ドンしたり、つまずく秋葉を茅野が支えたりと、男女逆転バージョンの王道胸キュンシーンが登場する。

真柴 (C)TBS
 恋の相手が社長や御曹司だったり、当て馬が報われなかったりというTBS火曜ドラマの定番から脱却し、さりげなく新鮮な演出と価値観を挟み込む『着飾る恋には理由があって』。環境に巻き込まれるのではなく、仕事も恋もしっかりとした意思を持って突き進む真柴ら強き女性たちは、きっと多くの人を励ます存在になっているはずだ。

3ページ(全3ページ中)

この記事の写真を見る

イチオシ!

着飾る恋には理由があって

川口春奈

横浜流星

丸山隆平

中村アン

山下美月

高橋文哉

向井理

夏川結衣

あわせて読みたい

[ADVERTISEMENT]

公式アカウント

おすすめフォト

【行きたい】今読まれている記事

【欲しい】今読まれている記事

【イチオシ】今読まれている記事