毎日1分で完売! 中国発スクイーズ「メロジョイ」にハマる人が続出する理由
ボンボンドロップシール、めじるしチャーム、映画館のポップコーンケース、もっちゅりん…毎日のように人気商品の争奪戦が行われている。そんな中でも特に手に入らないと現在話題なのが中国発のスクイーズ「メロジョイ」だ。SNSでは「まじ買えない!」「今日もエラー」と連日悲鳴が上がっており、毎日20時から販売が行われるTikTok LIVEの同接数は4万人以上にものぼる。こんなにも人々が熱狂する理由は一体なんなのか。半年ほどウォッチし続けて分かった「メロジョイ」の魅力をひも解く。
【写真】大変だった 半年以上かかってようやくゲットした「メロジョイ」の中身
■沼る要素が満載
スクイーズといえば、フルーツやスイーツ、パンのような食べ物デザインで、低反発スポンジやマシュマロのような触感のものを想像していたが、時代は変わったらしい。今ブームになっているのは、焼く前のパン生地のようにトロトロで、ビニールの袋越しに触るものが主流となっている。
袋を切って取り出して遊んでもOK
「メロジョイ」の公式ショップに“初心者におすすめ”と書かれている「贅沢スフレ」というスクイーズは、押すとじゅわりと広がるのに、元の形にゆ〜っくりと戻っていくのが面白くてクセになる。
「メロジョイ」が購入できる日本公式の配信用アカウントのフォロワーは、現在約50万人(2026年6月時点)。TikTok LIVE中に販売を行うスクイーズブランドは、「メロジョイ」以外にも多数あるが、フォロワーが10万人台に届かないものばかりで、「メロジョイ」が圧倒的に人気が高いという状況だ。
昨年夏に日本上陸して以来、人気はうなぎのぼり。TikTokをボーッと眺めているだけで販売の生配信や、届いた人の動画レビューがオススメで流れてくるので、見かける回数が増えていくうちに、気になる存在になっていく。
振り返ってみると、昨年8月頃に販売された「和食シリーズ」で、注目度が一気に上がったように感じる。同シリーズには、寿司やたい焼きなどのほか、エビの天ぷらやとんかつなど、衣のような「サクサク」をまとったスクイーズがあり、その新しさと音の良さに驚いた記憶がある。筆者が「メロジョイ」の名を認識したのもこのあたりだった。
最初は再生回数が4万回前後だった新商品発表の動画も、昨年末ごろから20万回超えが当たり前に。相場は3000円前後だが、フリマサイトで2倍以上の値段で取引されるのも目にするようになった。さらに動画映えするので、インフルエンサーたちもこぞってチャレンジし、動画で紹介している。
現在は、基本的に毎日12時に公式サイト&TikTokショップに在庫が補充され、20時からのライブ配信中にもTikTokショップから購入するチャンスがある(休日や「祭り」と称されるイベント時には追加販売があるほか、旧正月など販売を行わない期間もある)。
それでも毎日1分ほどで完売になってしまうほど挑戦者が殺到しており、購入できる人はひと握りだ。職人による手作りのため大量生産できないそうで、そんな事情とは裏腹に、閲覧数は増えるばかり。販売後のコメント欄は、買えなかった悔しさをにじませる人々の言葉で大荒れになる。
ボンボンドロップシールやめじるしチャームと違って、実店舗や公式以外のショップでの販売がないため、「試しに触ってみたい」という欲求も手に入れなければ満たすことができない。筆者も何度もチャレンジしたが、回線の問題なのか、本格的に挑戦し始めてから購入できるまで半年ほどかかった。
20時からの配信中に購入した場合、ブラインド商品は「メロジョイ」スタッフによって生配信中に開封される。最初はブラインド商品といえば“開封時のペリペリ感&ドキドキ感”が醍醐味なのでは、と思っていたが、この配信スタッフも「メロジョイ」の人気を支える大きな要因。
見ている限り三人ほどいて、時間や日によって担当者が変わるのだが、全員声がかわいかったり、ユーモアがあったりで、見ていて楽しい配信の時間を提供する。言葉選びもポジティブで気持ちがいい。そんな彼女たちに自身のユーザーネームを呼ばれる喜びや、目当てのものが当たった時に気持ちを共有できるのが、「メロジョイ」の配信の魅力なのだ。商品単体のみならず、スタッフにもファンがついている。
ただ売って終わりではなく、ライブ配信があることで、ファンにとってはスタッフとの交流の時間になり、「メロジョイ」にとっては1回の配信で3時間ほど商品をアピールする時間が生まれる。TikTokに人が集まる夜帯の実施なので、きっとオススメにも載りやすく、こうして新たなファンを日々獲得していっているのだろう。加えて、照明の明るさやスタッフの手のきれいさ、うっすらと音楽が流れているのも、見やすさのポイントのように思える。
また、商品展開もうまく、デザインのみならず、触感にも種類がある。配信での説明によると、「クリーミークリーム」「パンパンパンケーキ」「ムースクリーム」「もちもちもち」「ねっとりヨーグルト」の順でやわらかいのだそう。
筆者が持っているのは、クリーミークリームの「贅沢スフレ」と、もちもちもちの「ミニランド」。確かに比べると「贅沢スフレ」はゆるめのパン生地(なんならホットケーキ液?)っぽいが、「ミニランド」はそれより弾力があり、元の形に戻るスピードが速い。触ってみたくて試しに買ってみたものの、ほかの触感も気になってしまい、1個だけと思っていたが、毎日配信を見ている自分がいる。
届く際の段ボールもかわいい
中国からの発送だが、1週間もあれば手元に届く。また、専用のピンクの段ボールがかわいかったり、包装が丁寧だったりと、開ける時のワクワクも大きい。
そんな“沼る理由”がたくさんある一方で、最近SNSでは「スクイーズ破産」という言葉も浮上してきている。冗談半分のスラングだが、低価格帯のシールやカプセルトイと違って、流行中のスクイーズは約3000円と単価が高く、何個も買っていると膨大な金額に。ブラインド商品も平均で全10種類以上のラインナップが用意されているため、ストレートでコンプリートしても3万円以上かかる。浪費を嘆く声も珍しくない。
また、「メロジョイ」以外にも人気のスクイーズブランドが増えてきているので、あれもこれもと手を出すと大変なことになりやすい。買えない人にとっては、ぜいたくな悩みだろうが、“争奪戦に勝つ”という点が快感になり、一番の目的になってしまうと、抜け出しにくいかもしれない。
期間限定商品の入れ替わりが激しい上に、手に入れられる人が限られているため、まだまだ人気は衰えなさそうな「メロジョイ」。ずぶりずぶりと“メロジョイ沼”にハマっていく人が増えているが、足を取られないように、息ができる範囲で楽しみたい。





















