世界2番目の『ハリポタ』施設、日本が選ばれた理由とは? 本場「スタジオツアーロンドン」に携わるサラ・ルーツ氏に聞いてみた
■“日本ならでは”の体験も
「オープンから10年間、進化し続けてきた『スタジオツアーロンドン』の経験を生かし、『スタジオツアー東京』では、フォトスポットを増やしたり、セット自体に入り込めたりするような企画を練っています」とルーツ氏。
セット展示の様子 クランクイン! Warner Bros. Studio Tour London ― The Making of Harry Potter
「スタジオツアー東京」でセットを組み上げるのは、『ハリー・ポッター』シリーズの製作に携わったフィルムメーカーたちで、人が入っても問題ない、しっかりとした土台作りなどが行われているという。
「ワーナーブラザース スタジオツアー東京 ‐ メイキング・オブ・ハリー・ポッター」ホグワーツ城内動く階段エリア イメージ図 ‘Wizarding World’and all related names, characters and indicia are trademarks of and (C)Warner Bros. Entertainment Inc. –Wizarding World publishing rights (C)J.K. Rowling.
また、「スタジオツアー東京」では、インタラクティブな体験も検討中とのこと。「スタジオツアーロンドン」に、一部がグリーンスクリーンになった肖像画の展示エリアがあるのだが、「スタジオツアー東京」では、ゲストが実際に肖像画になれる企画が考えられていると語る。
時代に沿った新たな楽しみを取り入れつつ、ルーツ氏は「『スタジオツアーロンドン』で見たものは日本でも制作されます」とし、本場のクオリティーそのままに楽しめることもアピール。
「ダンブルドアの校長室」のセット クランクイン! Warner Bros. Studio Tour London ― The Making of Harry Potter
特に驚くのが、その再現度。例えば「ダンブルドアの校長室」は、グリフィンドールの剣や組分け帽子など“目に見えるもの”だけでなく、ゲストが触ることのできない引き出しの中にある、ダンブルドアの収集品も用意されていると話す。
「ダイアゴン横丁」のセット クランクイン! Warner Bros. Studio Tour London ― The Making of Harry Potter
ちなみに、ルーツ氏の「スタジオツアーロンドン」の中の好きな場所は「ダイアゴン横丁」とのこと。「色彩やお店1つ1つの細部までこだわっているところが、本当にお気に入り。ゾンコの『いたずら専門店』も大好きです」と語る。
■ファンにとっての“ホーム”を目指して
ホグワーツ城の模型 クランクイン! Warner Bros. Studio Tour London ― The Making of Harry Potter
泣き出すだけでなく、床にキスまでするゲストもいたほど、訪れた人を魅了する「スタジオツアーロンドン」。「スタジオツアー」についてルーツ氏は、「ファンにとってのホームであってほしい」と思いを語る。
サラ・ルーツ氏(ワーナー ブラザース ワールドワイド ツアーズ アンド リテイル デスティネーションズ エグゼクティブ バイス プレジデント) クランクイン! Warner Bros. Studio Tour London ― The Making of Harry Potter
「この施設は、映画の世界に入り込める機会を提供したいと思って作った場所です。 セットを見ると、どうやってその映画が作られたかがわかり、作品への理解が深まると思います。映画や制作秘話を楽しむことで、『ハリー・ポッター』の世界に近づけることでしょう。日本のファンの方も、ぜひ細部まで見て、楽しんでほしいです」
「『スタジオツアーロンドン』では、2019年に「グリンゴッツ銀行」のエリアが新オープンしました。日本でも何かが起こると思います。日本の方がスケールが大きく、さまざまな企画を予定しているので、もう少し待っていてください」