鈴木拡樹&荒牧慶彦が語る『刀剣乱舞』への思い 「話し始めたら24時間語っていられる」

インタビュー
2023年3月28日 08:00

■初となる現代での戦い こだわりは?

ーー公開されている予告編の映像では、三日月宗近と山姥切国広がやいばを交えていました。

荒牧:個人的に拡樹くんとの殺陣は息がすごく合ってやりやすいです。

鈴木:刀剣男士として同じ時間を長く過ごす中で、お互いが殺陣をしている姿もたくさん見てきました。その培ってきた時間、見てきたものが今回の映画でも生かせたと思います。

鈴木拡樹
ーー殺陣をはじめとするアクションシーンでこだわったポイントは?

荒牧:「回転するときに布をバサッと広げられますか?」というオーダーを何度かいただいたんですが、そこは作品的にもこだわって撮っているシーンだと思います。今回は映画第2弾ということもあってか、芝居もアクションも役者おのおのに任せていただけたんです。その期待に応えるべく、これまでの経験を生かして撮影に臨みました。

鈴木:現代に来たばかりの三日月宗近は、審神者(さにわ)の力がうまく反映されていない状態で、いわば「レベル1に戻された」ような感じ。本人の中では戦うビジョンが残っているものの、体がうまく連動しないんです。そういう状況を意識しながら演じていたので、うまく表現できていればうれしいですね。

荒牧:今回は狭い場所でやいばを交えることもあったのですが、刀が引っかかってしまい大変でした。「こうやって振ってほしい」というリクエストがあっても壁に当たってしまうこともあって。

鈴木:ちょうどいい位置に物干しざおがあったりして大変だったよね(笑)。ただ、それもまた現代という舞台ならではの醍醐味(だいごみ)かも。あと、今回は刀身にも注目してほしいですね。寄りの絵で美しく見える刀を使っているんですよ。

荒牧:その刀はいつも使っているものと重さが3倍くらい違うので、構えて待機しているときは大変でした(笑)。

荒牧慶彦
ーーお互いが演じる刀剣男士への印象も教えてください。

荒牧:三日月宗近はとにかく美しい。日本刀の最高傑作と呼ぶにふさわしい五振りを指す“天下五剣”の中で最も美しい刀と呼ばれるくらいですから。神秘的なオーラをまとっている姿に引かれます。もともと仏のオーラをまとっている拡樹くんが演じることで、さらに神々しさを放つ刀剣男士になった気がしました。

鈴木:山姥切国広は影がある刀剣男士で少し悲壮(ひそう)感が漂う表情も見せるんです。ただ、そこを逆転した瞬間の姿が、本当に魅力的だなと思っていて。本作はそういう彼の魅力を最大限に見られるストーリーになっていると思います。

荒牧:今回、山姥切国広はちょっと難しい立ち位置なんです。撮影時は監督に「今の山姥切国広はどういう思いで動いていますか?」「三日月宗近とはどういう気持ちで刃を交えていますか?」などと、確認しながら進めることが多かったですね。その中で自分なりに落としどころを見つけて、山姥切国広としての本能を再現するべく演じました。

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『映画刀剣乱舞‐黎明‐』予告【2023年3月31日(金)公開】

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M.TOKU(ライター)

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