鈴木凌、ソロアーティストとして再出発 社会人→芸能界に戻ってこられたのは「オーディションのおかげ」

インタビュー
2025年3月29日 12:00

■大好きなディズニーへの思い

鈴木:僕はミッキーマウスになりたいと思っているので、ものすごい褒め言葉です! 届いていてうれしいです。親がディズニー好きで、小さい頃から自然とディズニーに触れる機会が多い環境で育ちました。記念日や大切な日はディズニーに行って、誕生日には必ず「東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ」に泊まらせてもらって、すごくステキで愛のある親だと思っています。アメリカに本場のディズニーランドがあると聞いて、実際に行ったりもしました。

――アトラクション派、ショー&パレード派なんて言ったりしますが、鈴木さんは?

鈴木:パークに行った際は必ずショーを見るくらい好きなんですけど、何と言っても僕はあの「空間」が大好きなんです。小学生の頃に、ディズニーは非日常・非現実的な空間で、時間の流れが早いことに気付きまして、子供の頃からずっと人間観察をしていました。多分僕は想像力が豊かな方で、キャストさんの動きの理由や、そこに置いてある物の意味、作った人の思いを考える時間がすごく楽しいんです。もしかしたら、この想像力がアーティスト活動に生きているのかなと思います。

――ファンミでも「自分本位になったことがない」と言っていましたが、鈴木さんの芯には“ゲストに最高のおもてなしを提供する”というディズニーの理念に似た思いがあるのかもしれませんね。

鈴木:その感覚に近いかもしれません! 見てくれる人に幸せを感じてもらうのは当たり前のことだと思うので、そう思ってもらえるようなパフォーマンスを提供できればいいですね。

人生で初めてステージに立った時、お客さんが僕と目があった瞬間にすごく笑顔になってくださったのがとても幸せで、この道を進むことが間違っていなかったと思わせてくれました。この笑顔がもっと広がっていったらいいなと思いましたし、目の前の方たちがずっと笑顔でいられたらうれしいなとも思いました。アーティストは僕にとって“天職”だと思っています!

――お話を聞いている中で、“目の前の人を笑顔にすること”が本当に好きなんだなと感じます。

鈴木:販売のお仕事を選んだのも、きっとそうだからなんですよね。お客さんとコミュニケーションを取って、満足していただくっていうのが、僕の達成感につながっていて、アイドル活動とは異なりますが、感謝されたり、またお店に来ていただいたりするのが、うれしかったんだと思います。その点では、根底にある思いは、ずっと変わっていないですね。

その原点はきっとディズニーのキャストさんで、子供の頃は本当に夢の国の住人だと思っていました(笑)。パークに行った際は、すごく観察していたんですけど、不機嫌になったりマイナスの感情を見せる隙が全然なくて、「僕もこうなりたい」と思いました。

――一度離れてしまった過去もありましたが、今こうやってアーティストとして戻ってきてくださって良かったと心の底から思います。

鈴木:それはもう本当にオーディションのおかげです。あの機会がなかったら、多分僕はこの世界に戻ってきていないと思います。それこそディズニーで働きたいという考えもあったので、また違った道を歩んでいたかもしれません。

――応募した時は25歳でしたが、年齢も考えましたか?

鈴木:あまり年齢を気にして生きてこなかったので、そこはあまり。社会人になる時は、いつまでも自分の好き勝手に生きると、迷惑をかけてしまう人もいるだろうなといろいろ考えた上での決断だったので、年齢を気にしましたが、アイドルになる上で年齢は気にしたことがないです。アイドルに年齢は関係ないかなと。

――おっしゃるとおりです…! そんなオーディションですが、いくら厳しい指導を受けても折れない強さや、パフォーマンス時の切り替えの早さが印象的でした。そのプロ意識は一体どこから?

鈴木:どこからきているんでしょう。でももう全部ディズニーにつながっちゃうんですよ(笑)。ミッキーマウスがふてくされている姿を見たくないなって考えた時、アイドルであるべき姿をステージ上で崩すべきじゃないっていうか…。私情を持ち込むべきじゃないと思うので、その時その時の感情はありますが、見ている人たちには“みんなが見たかった僕”を届けるべきだなと常に感じています。


――いつ見ても背筋が伸びていて、本当に驚きました。

鈴木:確かに、見られているという意識は小さい頃からありました。ありがたいことに、どこに行っても、すごく見られることが多くて…(笑)。すれ違えばうわさになることもあって、そういうことが当たり前の環境で生きてきたので、常に見られているという意識はどんな時でも持っていました。でも別に苦じゃないんです。

――もしかして、うれしい…?

鈴木:うれしくはないですよ! 一人で部屋にいる時みたいに、絶対に見られない環境も落ち着くので(笑)。でも、家から一歩でも出たら、どんな時でも見られていると思って生きています。絶対に崩さないです。

――いかなる時も“鈴木凌”なんですね。それでは、あのオーディション時の小顔ローラー姿も計算…!?

鈴木:あの時は崩れていました!(笑)

――ケアを怠らない姿に「さすが」と思っていました。せっかくなので美しいお顔を保つための、お風呂上がりの美容ルーティーンを聞いてもいいでしょうか。

鈴木:最近はあまりできていないのですが、オーディションの時は、お風呂を出たらパックをしてスチーマーを浴びていました。あまり近くで浴びるのもよくないので、10分ほど。それから、化粧水、美容液、乳液、保湿クリームを塗っています。保湿が1番大切です。あと皆さんご存知だと思うんですけど、小顔ローラーも使っています(笑)。

――す、すごい…。あと、ファッションセンスもステキで、どんなところからインスピレーションを受けていたのか気になります。

鈴木:ありがとうございます! 僕、服を買う時は絶対に試着しないんです。候補生と一緒に買い物に行った際にも「普通、試着するよ!?」ってびっくりされたんですけど、服を買う時は迷いがありません。「あ、これかわいい」と思った瞬間に決めます。服を見た時に自分の着ている姿が想像できるんです。なので、逆にオンラインショッピングはあまりしないですね。店舗で必ず見て、直感的に選んだものを着ています。

――自己プロデュース力が本当に高いですね。ちなみに、好きな色はありますか?

鈴木:どうでしょう~? 僕はあまり色にこだわりを持つタイプじゃないんですよね。さっき言った“直感的”につながるんですけど。強いて言うなら、落ち着くのは黒でしょうか。でもファッションにおいては、あまり決めていません。ただ、以前のグループでゆかりがあった紫色は好きです。あと、緑も。前のグループに関係あるし、オーディションでも緑色のゼッケンを着ていました。

――そうでしたね! そんなオーディション中は、SNSでのファンの方の声は目に入っていましたか?

鈴木:すべてではないですが、見ていました! オーディションから配信まで時間が空くので、皆さんが後から追ってくださる形だったのですが、配信時に見返して「間違っていなかったな」って思えることもあれば、「もうちょっとできたな」と反省する部分もありました。僕の思っているアイドルとしての理想像と、みんなが思っている“理想の僕”を再確認するような感じというか。僕は皆さんの意見に合わせていこうとする性格なので、みんなの思っている理想像に近づくのが僕にとって正解なのかもしれません。全員の「こうなってほしい」を100%かなえることは難しいと思うんですけど、僕のやりたいことと合わせながら、成長していければと思います。みんなの声もちゃんと見てるよってお伝えしたいです。

――うれしいお言葉です。さて、4月2日(水)からはラジオ番組『鈴木凌、幸せになってもいいですかっ?』の放送と、音声コンテンツプラットフォーム「AuDee」のメンバーシップ番組の配信がスタートします。今の意気込みはいかがですか?

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