『ゴジュウジャー』吠の兄“クオン”演じるカルマ 100万人超YouTuber→特撮俳優になるまでの“約10年”を回想「ようやく東京に来た感じ」
スーパー戦隊シリーズ50周年記念作『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』が、2月16日(日)から、テレビ朝日系で放送中。そんな本作の主要登場人物であり、“謎の男”としてベールに包まれていたクオンが、4月13日(日)放送の第8話「正邪ゆらめく、指輪の狩人」でついにその姿を現した。今回クランクイン!トレンドは、そんなクオンを演じる元YouTuberで俳優のカルマにインタビューを実施。これまで「トップシークレットなので何も言えません」と語っていたクオンの魅力や、戦隊俳優になったことへの思い、そしてカルマの“熱烈なファン”だというゴジュウウルフ/遠野吠役の冬野心央との関係性について聞いた。(取材・文=河内香奈子/撮影=高野広美)
【写真】リングがキラリと輝く! “クオン”演じるカルマ、撮りおろしカット(全15枚)
■上京から約10年 まさかの戦隊俳優に
『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』は、これまでのスーパー戦隊の中でも最高最強の《ナンバーワン》を目指し、子どもたちに圧倒的な人気を誇る動物や恐竜=獣(けもの・ジュウ)をモチーフにしたヒーローが活躍する物語。願いがかなうというセンタイリングをめぐり、戦士同士もライバルとなり、ナンバー1を目指してバトルを繰り広げる。
――特撮50周年を記念する『ゴジュウジャー』への出演は、俳優キャリアの中でもかなりのビッグイベントかと思います。Instagramでもつづられていましたが、改めて戦隊俳優となった思いを聞かせてください。
カルマ:Instagramに書いた通りで、素直に「俺、戦隊俳優になるんだ」と思いました。男女問わず特撮を知らない人はいないし、たとえ見たことがなかったとしても、少なからず誰しも1度は通ったことがあるだろう作品に出られるとは思ってもいませんでした。制作発表のタイミングまで出演への実感は湧かなかったですね。
――カルマさんは16歳で福岡から上京し、俳優を目指す過程で、YouTubeを始めて一年で登録者数100万人を達成。多大な人気を得ながらもYouTuberは「引退」し、再び俳優の道を目指されました。約10年の中でかなり劇的な道をたどられていますが、これまでを振り返ってみていかがですか?
カルマ:ようやく東京に上京してきた感じがします。もともとYouTuberになるために上京したわけではなく、俳優になる力を付けるためにYouTubeを始めて、そこから芸能界にまた挑戦して…ここまで約10年かかりました。まさか戦隊俳優になり、変身までできるとは思っていなかったので、自分でもびっくりです。
――それこそ戦隊俳優になることをどなたかに報告されましたか?
カルマ:これまでの共演者に戦隊やライダー出身の子が多かったので、ちらりと話したりはしました。ただ、僕がクオン役に決まった時は、ほかのキャストさんたちが決まるどころか、まだオーディションが始まる前だったんです。僕自身、クオンに対してまだ謎な部分も多かったので、徐々に知っていこうとする段階でした。
――では、出演が発表された後の周りの反響はいかがでしたか?
カルマ:みんな驚いていました。制作発表から3ヵ月、放送開始から2ヵ月が経つのに、何も言えない、登場もしない、どんな役か分からないのは前代未聞だそうです。とにかくクオンの謎を貫き通すのが大変でしたし、「いつ出るんだ!?」って僕が一番思っていました(笑)。
クオン(遠野久光) (C)テレビ朝日・東映AG・東映
――(笑)。そんな謎を貫き、ようやく8話でクオンが登場します。この記事が出る頃にはきっと視聴者を驚かせている頃かと思うのですが、カルマさんから見たクオンはどんな人物なのでしょうか?
カルマ:おそらくここまで見ていただいた方は感じていると思うのですが、『ゴジュウジャー』は今まであまり見ないくらいカオスな作品になっています。それは台本を読んでいる僕たちも分かっていて(笑)。しかし、クオンが登場することにより、物語に1本の軸ができます。それぐらいインパクトのあるキャラクターです。
――8話ではクオンが変身するのも見どころの一つです。改めてカルマさんによる8話の振り返りをお願いします!
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