柳楽優弥の“大きすぎる背中”に萩原利久&JUNONが心酔! 映画『RYUJI 竜二』が描く損得抜きの信頼関係
■昭和の世界を生きて気づいた「普遍的な葛藤」
物語の舞台は、バブル前夜の昭和。平成生まれの三人にとって、泥臭くも義理人情に厚いヤクザの世界や、昭和という時代の匂い立つような空気感はどのように感じられたのだろうか。時代を超えて現代に通じるメッセージについて最後にたずねた。
映画『RYUJI 竜二』場面写真 (C)2026「RYUJI」製作委員会
柳楽:この映画が描いているのはバブル前の時代で、一方、僕たちが生きている今はAI革命の最中です。ものすごい変化の中に身を置いていて、世の中についていける部分とついていけない部分があるように感じます。竜二自身も、僕たちとは違う世界線ではありますが、そういった時代の大きなうねりを体感しているんですよね。舞台は昭和で撮影しているのは令和ですが、どの時代にも通ずる「精神の矛盾」のようなものを抱えている。時代を超えた普遍的なテーマを描いた、ヒューマンな作品だと強く感じました。
萩原:今とは違うことも多いですし、ヤクザの世界という二重の意味で、自分の私生活からはかけ離れた世界でした。でも、この映画が描くヒューマンドラマの部分は、時代に依存した関係性に見えて、実は現代を生きる僕たちにも十分に共感できるものなんです。
柳楽優弥、萩原利久、JUNON
遠い世界の話に見えても、根底にある葛藤は現代と何ら変わらないと萩原は続ける。
萩原:竜二が抱えるものをひもといていくと、現代を生きる誰もが人生のどこかで同じように葛藤し、悩むような部分にたどり着きます。時代を問わない普遍的なものなんだと気づかされました。違う時代、違う世界に入り込んだからこそ、「人間っていつの時代も同じようなことで悩んでいるんだな」と考えるきっかけになりましたし、いろんなものを見つけられた面白い現場でした。
JUNON:僕にとっては、自分の親の世代に近い年代の作品です。当時の話を聞いたことはあっても、実際の情景や景色を自分の目で見たことはありませんでした。こうして作品を通して、当時の世界観を肌で感じ、目で確かめることができたのは大きな収穫でしたね。自分が生きてきた中で直接体験していないことを、誰かに説明する上での確かな“説得力”につながる、素晴らしい経験ができたと思います。
昭和から平成を経て令和になり、大きな変化が生じているが、人が人を思い、葛藤しながら生きていく姿は変わらない。三人が全身全霊で生きた『RYUJI 竜二』の世界は、令和の今を生きる私たちの心にも、熱く、深く突き刺さるはずだ。
(取材・文:磯部正和 写真:米玉利朋子[G.P.FLAG inc])
映画『RYUJI 竜二』は10月30日(金)全国公開。





















