出演作100作超えの山田裕貴 目指すのは“「出てるなら観なきゃ」と言ってもらえる存在”
■ライバルに対する“嫉妬心”
――西方は、ライバルである原田雅彦に対して嫉妬心を抱きますが、そういう感情は分かりますか?
めちゃくちゃ理解できます。26歳、27歳くらいまではずっと思ってました。ドラマとか映画とか、特に自分がオーディションに落ちた作品なんかは、悔しくて絶対見られなかったです。
――今では、引っ張りだこの人気俳優です。
そうなんですかね?(笑)。 うーん、僕自身は変わってないですけどね。でも、先日も、ある作品で桜のシーンを撮影していたら、人が集まってきてしまって、年配の方からも若い子からも「山田くん~!」と声をかけられました。
僕は10年間変わらずに、ただ目の前の仕事を1つ1つやってきただけで、少し前までは「キャー」とか言われたこともなかったのに、作品を観てもらえたか観てもらえないかで、こんなに違うんだなとは思いました。
同じ熱量でやってきているのに、あの作品のことは触れられないんだな~とか…。嬉しいですけど、不思議な感覚になります。ホント僕は変わってない。変わってないのが強みかも。
――以前から、「有名になりたい」、「上に行きたい」と言ってました。
まだ有名になれたとも思いませんが、「有名になりたい」という意味も、「作品を観てもらいたい」という思いから出た言葉です。僕が出ていることによって、1人でも多くの人に作品を観てもらえたらいいなと。だから「キャー」が欲しいわけではないです。あ、もちろん嬉しいし、言ってほしいですけど!(笑)。
でも、本当に嬉しいのは、この『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』にしても、こんなステキな作品があるんだということを、僕を通して伝えられること。僕ではなくて、違う役者さんだったらもっと観てもらえたとかなったら、すごく悔しいから。「山田裕貴が出てるなら観なきゃ」と言ってもらえる存在になりたいですね。
――早い段階から山田さんはSNSを活用されてきましたが、使い方に変化はありますか?
SNSに関しては、自分の素の部分を見せすぎる必要はもうないかなと思っています。有難いことに今撮影ばかりしているので、疲れた顔ばかり載せるわけにもいかないし、もともとSNSも作品を観てもらいたくて始めたので、最近は作品の報告になってますね。
――出られている作品のどれもが面白いですし、これからもますます期待しています。
面白いと思ってもらえるのは、そういう作品に参加させてもらうことができたからですね。ありがたいです。公開時期が変わったりしているので前後はありますけど、確かこの『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』で、100作目なんです! これからも頑張ります。
【『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』概要】
公開日:6月18日(金)