出演作100作超えの山田裕貴 目指すのは“「出てるなら観なきゃ」と言ってもらえる存在”

インタビュー
2021年6月16日 08:00
出演作100作超えの山田裕貴 目指すのは“「出てるなら観なきゃ」と言ってもらえる存在”
山田裕貴  クランクイン! 写真=松林満美

 2011年から2012年にかけて放送されたスーパー戦隊シリーズ35弾『海賊戦隊ゴーカイジャー』(テレビ朝日系)に始まり、今年放送された主演ドラマ『ここは今から倫理です。』(NHK総合)でも高い評価を集める山田裕貴。そんな彼が、異色ドラマ『先生を消す方程式。』(テレビ朝日系)でも共演した田中圭と共に挑んだ映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』が、6月18日(金)に公開されます。1998年の長野オリンピック、スキージャンプラージヒル団体金メダル獲得の陰の立役者であるテストジャンパーたちの姿を描いた本作について、共演者との撮影裏話や、作品の肝ともいえる“嫉妬心”にちなみ、山田自身のライバルたちへの思いを聞きました。(取材・文=望月ふみ/写真=松林満美)


■スキーは初挑戦!役作りの裏側

――オリンピックの裏方のお話です。題材を聞いたときはいかがでしたか?

長野オリンピックはテレビで見ていました。小学2年生だったんですけど、母親がキッチンに立っていて、「金メダル~!」という声がテレビから聞こえました。すごくよく覚えています。でもあの金メダルの裏に、テストジャンパーという方たちがいるのは全く知らなくて、脚本を読んで初めて知りました。こういう方たちがいて、あのメダルがあったのだと驚きました。

――聴覚障がいのある実在のスキージャンパー、高橋竜二さんを演じましたね。

竜二さんにも、圭さんが演じた西方仁也さんにも、小坂菜緒ちゃんが演じた役のモデルの方にもお会いしました。皆さん、“聴覚障がい”という部分に注目しがちですが、竜二さんにお会いしたときも、「みんながただ普通にスキージャンパーとして扱ってくれて、そこを気にしている人はいなかった」とおっしゃっていました。生活する上で大変なことはあると思いますが、スキージャンプをする上では、“イチ選手”だというところを大事にされていたので、僕もそこを大事にしていました。


――スキーに挑戦するのは初めてだったとか。大変ではなかったですか?

“スキージャンプの選手に見える”ことを大切にしていました。まず、スタート台に行くまでがすごく大変なんです。選手の皆さんは、簡単そうにスー、スーッと横に行きますが、100メートル超えの場所で移動するって本当大変。でもそこが“選手”らしく見えないと、お芝居がどれだけ素晴らしくても、すべてダメになってしまう。

だから、スキーに挑戦したという感覚はないのですが、本来何年もかかることを、3日、4日でやらないといけないので、「恐ろしいことを要求されている」とは思いました(笑)。

――実際にジャンプ台に立ったときの心境はどうでしたか。

めちゃくちゃ飛びたかったです! もちろん実際に飛ぶわけではないですが、それでもスタート台に立って、20メートルくらいは滑りました。練習で、誰が一番先に行くかと言われたときも、みんな行きたがらないのを、僕は「はいはいはい!」と一番に行きましたね。高いところも怖くないですし、バンジージャンプとかも飛びたいほうなので…。あ、やったことないですけど(笑)。でも本当に飛べたら最高だなと思いました。

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