榎木淳弥、“コロナ禍のアフレコ現場”を語る 「人とほとんど関わらなかった」
■自分で考えて選ぶことは、本当に大切
――2021年もいろいろな作品を声で彩ってきた榎木さん。振り返ってみて、昨年はどのような1年でしたか?
先ほどアフレコ現場のお話もしましたが、人とほとんど関わらなかったんですよ。仕事が終わったらすぐに帰るという生活が続いたので、何かをやったという記憶があまり残っていないというのが、正直なところです(笑)。
――2021年は声優としてバラエティー番組などにも出演されていました。
僕は積極的にバラエティー番組に出たいというタイプではないのですが、業界の発展という意味では、テレビ番組に声優が出るのは皆さんにこの仕事や作品を知っていただく良いキッカケになるかなと思います。とはいえ、声優の本分は忘れてはいけないですし、その上で、うまく共存ができるいい関係が築けたらいいんじゃないかな。
――冒頭でもお話があった通り、本作は“選択”がテーマの作品です。榎木さんは何かを選ばないといけないとき、すぐに決められるタイプですか?
日常的なことには優柔不断なタイプですね。例えば服を買うとき。セールだから買いたいけど、あんまり撮影で使えない気がするな…などと悩んでしまいます(笑)。反対に大きなことは早めに決めた方が楽だと思うタイプなので、声優の道を目指そうと決めたときは即決しましたね。
――そんな榎木さんから、これから新生活が始まる方や、新しく高校生・大学生になる方、社会人になる方に向けてアドバイスをお願いします。
学生の方は時間のあるうちにいろいろなことにチャレンジしたほうがいいと思います。失敗することもありますが、それもいい経験になるので。僕も失敗したからこそ分かったことがたくさんあったので、恐れずにチャレンジしたらいいと思います。
――中でもこれはやっておいたほうがいいということはありますか?
運転免許の取得ですね。声優は30歳を過ぎてから取る方が多い気がするのですが、みんな時間を工面するのが大変そうです。親にお金を借りてでも、時間のある学生時代になるべく取っておいたほうがいいと思います。
これから社会人になる方は…もう大人ですから、自分で考えてみてください(笑)。冗談っぽく言いましたが、自分で考えて選ぶことは、本当に大切ですから。責任を持って自分で選択をして進んでいけばいいと思います。
『東京24区』第3話場面カット (C)Team24/東京24区プロジェクト
――貴重なお話ありがとうございました。最後に2022年の抱負を教えてください。
健康に気を付けたいと思います。2021年は人間ドックに行けなかったので、今年は時間を見つけて行きます。ちゃんと胃カメラも飲んで、病気も早めに見つけて、健康に活動を続けていきたいですね。
――ちなみに今後、こういう役を演じてみたいなど、願望はありますか?
役は特にないですが、スタッフさんの気合が伝わってくるような面白い作品にはぜひ参加したいです。僕たちもどれだけスタッフさんがその作品に熱を入れているのか、分かりますから。一生懸命にモノづくりをしている作品の一員に、自分も加われたら嬉しいですね。
【『東京24区』概要】
放送時間:毎週水曜24時30分ほか
放送局:TOKYO MXほか
(C)Team24/東京24区プロジェクト