INIが2ND SINGLE『I』で魅せた“成長” 全員がセンターを張れるグループに
■動画で気付く新たな魅力
楽曲のリリースに合わせて、公式YouTubeチャンネル「INI」では『I』収録曲に関連する動画が公開されている。
「CALL 119」では消防車や鉄骨に囲まれた救助を連想させるセットの中でパフォーマンスを披露。サイレンのように入り乱れるライティングの中、黒を基調とした衣装で踊るメンバーは率直に言ってカッコいい。また、自分の身長以上の高さからジャンプする佐野雄大や許豊凡のアクロバティックなシーンは、楽曲のコンセプト通り、まさにヒーローのようだ。
また、楽曲が始まる前のシーンで、前作「Rocketeer」で着用した衣装でゆっくりと歩いた後、それぞれのメンバーの顔と名前がアメリカン・コミックのようなコマ割りで表現されているのは、彼らを知らない人に紹介するにあたって嬉しいポイント。パフォーマンスを見て気になるメンバーができた人は、ぜひ動画の冒頭〜25秒の間をチェックしてみてほしい。
さらに歌詞や世界観を表現したミュージックビデオのほか、ダンスにフィーチャーしたパフォーマンスビデオが、4月22日時点で4曲分公開されている。活動曲やタイトル曲に比べるとパフォーマンスを見る機会が少ない「BOMBARDA」と「DILEMMA」のダンスを余すことなく見れるのは嬉しい限りだ。
2つのパフォーマンスビデオを見ると「DILEMMA」は頭を下に落としたり、ぐるっと回したりしながら、ビートのポイントに合わせて膝を曲げるダウンの振り付けが、これでもかというほどに組み込まれている印象。一方の「BOMBARDA」は燃え上がる炎の中、静と動の動きが入り乱れている振り付けが多い。それでいて11人の動きを合わせるためには、繊細で細やかなところまで意識する必要があるだろう。
この2つの楽曲が同じ日に、同じ場所で撮影されただなんて、なんという運動量…! 彼らの努力には、日々圧倒させられる。
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