INIが2ND SINGLE『I』で魅せた“成長” 全員がセンターを張れるグループに
■格段にレベルアップしたメンバーたち
パフォーマンスやグループとしての強さも『A』の発売当初より格段にレベルアップ。メンバー個人の新たな一面を見ることができたように思える。
デビューシングル『A』では、ダンスパートはこの人、ボーカルパートはこの人というのが明確だった上、そのようなパート割を見たMINIも「そうそう! ここはこの人に任せたら間違いない!」と納得していた印象を受けた。
INI『I』初回限定盤A (C)LAPONE ENTERTAINMENT
これは、ダンス、ラップ、ボーカルなど「これ!」と言った強みや経験を持っているメンバーが多いINIだからこそできるアピールの仕方だろう。今回の楽曲『I』でも、全楽曲を通して長い足を生かしたダンスを披露する田島将吾や、唯一無二の心地の良い歌声で大事なパートを歌い上げる藤牧京介、低音イケメンボイスと高いラップスキルを持つ池崎理人というように、11人全員が自分の強みをアピールする姿は健在していた。
その一方、良い意味で予測不能な喜びも多く見られたのが今回リリースした『I』だった。「CALL 119」「We Are」が先行配信された時には、良い意味でパート予想が割れているようにも思えたし、公開されたミュージックビデオでセンターがどんどん変わっていくのを見て、「そう来るか!」と驚かされたものだ。
INI『I』通常盤 (C)LAPONE ENTERTAINMENT
個人的に嬉しかったのは、「CALL 119」2番のサビで後藤威尊がセンターへと出てくるところ。繊細で美しい動きが魅力の後藤が下手からセンターポジションへとゆっくりと移動し、頭を振りながら全身を使ってビートを刻む姿は見ていてワクワクした上に、彼の表現力の幅広さを再確認させられた。
また「We Are」の落ちサビでは圧倒的なダンスで見せてきた木村柾哉が「やっと出会えた/本当に頼れる」と優しく歌い上げ、「DILEMMA」では松田迅が19歳とは思えない色気で見る人の目を奪い、西洸人は「BOMBARDA」でオーディション期間中、苦戦することもあったラップを当たり前のように魅せている。
『A』の発売から約半年。INIは、誰に何をオーダーしても120%の回答が返ってくる、全員がセンターを張れるグループに成長したのではないだろうか。6月には結成から1年を迎えようとしている彼らが、今後どのように私たちMINIを楽しませてくれるのか、今から楽しみだ。
※池崎理人の崎は立つ崎が正式表記
※高塚大夢の高ははしごだかが正式表記