『めおと日和』本田響矢演じる“瀧昌”はなぜ魅力的? 優しさゆえの“狙っていないモテムーブ”など魅力を考察
4月期のドラマで多くの視聴者を沸かせているキャラクターといえば、間違いなく『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系/毎週木曜22時)で本田響矢が演じている江畑瀧昌がトップレベル! いったい、なにがそこまで私たちを惹(ひ)きつけるのか、その魅力を考察していこう(文=於ありさ)。
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■瀧昌のかわいすぎる一面
西香はちによる同名コミックが原作となっている本作は、主人公の江端なつ美(芳根京子)が、突然舞い込んだ縁談から帝国海軍に勤める江端瀧昌と婚約。しかし結婚式当日、瀧昌が仕事のため来られなくなり、旦那不在の中で結婚式を挙げるという波乱の幕開けから始まるストーリーだ。
帝国海軍の中尉という肩書、そして自分の結婚式よりも仕事を優先するという真面目っぷり。1話の冒頭に瀧昌を知った際には、堅物なキャラクターなのだろうかという印象を受けた。
『波うららかに、めおと日和』第1話より (C)フジテレビ
そう思ったのも、結婚式から2週間後、やっと海軍の演習を終えた瀧昌が、なつ美と初対面を果たしたシーンでは、あまりにも無表情で無口。「それでは行きましょう」とおもむろに歩き出し、自分のペースで住居を整えていくのであった。
しかも、素直に「おいしい!」「うれしい!」を言葉に出せない瀧昌の精一杯の愛情表現は「問題ありません」の一言。これにはなつ美も「大丈夫だったかしら?」といささか不安になっている様子が見受けられた。
しかし、瀧昌はただ不器用で、女性との交流経験が少ないだけ。内心はなつ美のことをかなり思っており、モノローグとのギャップがかわいらしい。
特に1話で、お互いのことを名前で呼び合おうと言ったのにも関わらず「なつ美」の3文字を呼ぶのにも一苦労するまでの感情の機微は、見ているこちら側も照れてしまうほど。「スマートに振る舞っているように見せて、こんなことを思っているなんて!」と視聴者はそのかわいらしさに悶(もだ)えてしまうのだ。
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