『めおと日和』本田響矢演じる“瀧昌”はなぜ魅力的? 優しさゆえの“狙っていないモテムーブ”など魅力を考察
■本田響矢だからこその瀧昌
そして、最後に、瀧昌を演じるのが本田で本当に良かったと、回を重ねるごとに実感している筆者。最近はキャスティングを決めてくれた人に対しての感謝が止まらない。
正直なところ、くっきりとした二重、キリッとした眉毛、スラリとしたスタイルの本田に対しては“イマドキの男の子”という印象を持っていた。
というのも、本田のデビューのきっかけは2016年に開催された「男子高生ミスターコン」でグランプリを受賞したこと。まさに“イマドキの男の子”に送られるべき賞を受賞しているという印象が強くあったのだ。
さらに、筆者の中でどハマりした本田の出演作といえばABEMAオリジナルドラマ『ANIMALS‐アニマルズ‐』であった。ここで本田が演じたのは、ちょっぴり生意気な年下のカメラマン風緒。年上のヒロイン(鈴木愛理)にタメ口で、しかも「海ちゃん」呼びなところを含めて、非常に見応えのある、言葉を選ばずにいうと年下胸キュン男子の権化のような存在だった。
『波うららかに、めおと日和』第3話より (C)フジテレビ
そこから比べると時代背景も、性格も真逆なように思える瀧昌。しかし、本田は確実に瀧昌という役をものにしている。それはセリフやキャラクターの性格もそうだが、前髪を上げたONモードのときと、家や休日での前髪を下げたOFFモードのときで印象を変えられる、多彩なビジュアルをものにできるのも強みの1つであろう。
意外にも『波うららかに、めおと日和』がプライムタイムの地上波連続ドラマ、初レギュラーである本田。確実に彼は、今回の作品でシンデレラボーイとしてのチケットを掴んだと言っても過言ではない。今後、どんな役で出会えるか今から楽しみだ。
ドラマ『波うららかに、めおと日和』はフジテレビ系にて毎週木曜22時放送。