ミセス初の展覧会「Wonder Museum」に潜入! 大森元貴監修の体験型空間で楽曲の制作ルーツを探る<取材レポ>
Mrs. GREEN APPLE(以下、ミセス)初の展覧会「Mrs. GREEN APPLE MGA MAGICAL 10 YEARS EXHIBITION『Wonder Museum』」が、12月6日(土)からスタートした東京会場を皮切りに、大阪、福岡の3会場で開催される。本展では、“ミセスのすべての楽曲制作、プロデュースを手がけてきた大森元貴(Vo/Gt)の頭の中を旅する”というコンセプトのもと、大森自らが全体構成・監修を手掛けた展示物などを楽しむことができる。今回クランクイン!トレンドは、12月5日(金)に東京・虎ノ門ヒルズ内“TOKYO NODE GALLERY”で実施された内覧会に参加し、会場内を取材。ミセスのイマジネーションやクリエイティビティを深掘りできる、特別な空間をレポートする。
【写真】見て・聞いて・触って楽しい! 「Wonder Museum」の内部
■各エリアの注目ポイントを紹介
今回開催される「Mrs. GREEN APPLE MGA MAGICAL 10 YEARS EXHIBITION『Wonder Museum』」では、最新技術も駆使しながら、映像、造作、衣装、香りなど、楽曲の世界をさまざまな方法で表現した10個のエリアと、展覧会と楽曲をモチーフにしたオリジナルグッズが購入できるSTORE、楽曲「ビターバカンス」をテーマにしたオリジナル写真を、ミセスの3人と一緒に撮影できる「Mrs. GREEN APPLE Wonder Museum × photoism ビターバカンス証明写真」(東京会場は事前予約制)などが展開されている。
チケットは、誰でも購入できる一般チケットとOFFICIAL FAN CLUB「Ringo Jam」会員を対象にした特典付チケットの2種類。東京会場の一般チケットは、年末年始をのぞく休日のチケットはすでに売り切れとなっており、現在は平日および年末年始(12月27日~1月4日)のチケットのみ販売中だ。
入場ゲート
訪れた来場者には、ノベルティとして「『Wonder Museum』記念チケット」が配布される。今回筆者はパステルカラーを基調にしたデザインのチケットをもらったが、公式サイトには東京会場のデザインと記載されていた。各会場で異なるデザインが用意されているのかもしれない。
さっそく「Mrs. GREEN APPLE Wonder Museum」の文字が輝く扉をくぐると、まずは1つ目のエリア「最初の部屋」に進む。イマジネーションを膨らませる時間の始まりを表現した空間は、大森の頭の中に楽曲のアイデアが生まれる瞬間を見ているみたい。この後の体験にも期待が高まっていく。
楽曲が持つエネルギーを感じる
楽曲一つ一つのきらめきを表現したようなクリスタルのモチーフが並ぶ通路を抜けると、「ダンスホール」の軽快なメロディーが聞こえてきた。タキシードに身を包んでおなじみのポーズを決める大森、若井滉斗(Gt)、藤澤涼架(Key)の人形が飾られた「DANCE‐GO‐ROUND」。たくさんのミラーボールと光の演出によって囲まれた世界観と「いつだって大丈夫 この世界はダンスホール」という前向きな歌詞が響く空間は、ミセスの楽曲に込められたメッセージに助けられた日々を思い出させる。
「RECORDING THEATER」の様子
また、「ライラック」の新しいアレンジをレコーディングしている様子が見られる「RECORDING THEATER」の映像は日替わりだとか。3人の奏でる美しい音楽や普段のやり取りが繰り広げられるレコーディング室をのぞいているような贅沢なエリアも注目だ。
「QUE SERA SERA GARDEN」の様子
それから筆者イチオシのエリアは、さまざまな演出でファンを驚かせてきたミセスらしいオリジナリティあふれる演出で音楽を届ける「QUE SERA SERA GARDEN」。ここでは「ケセラセラ」を使って、音楽の聴き方を拡張する、3つの実験を実施。AIが楽曲の音源データをもとに視覚的イメージを映像として可視化した“視るケセラセラ”、楽曲のリズムを解析したリズムデータから振動パターンを生成し音楽を身体で感じさせる“触れるケセラセラ”、歌詞に含まれる感情を分析し、AIが香りのレシピを考案した“香るケセラセラ”を楽しむことができる。
「ケセラセラ」のあの歌詞はどんな香り?
スパイシーな香りの中にフローラルのほのかな華やかさを感じた「ケセラセラ」のあの歌詞の香りは、悩みでモヤッとした心から解放してくれるような優しい印象だった。


















