INI 許豊凡が魅せる5年の成長 思いやりのあふれる言葉でお茶の間からも支持される存在に<結成5年記念連載>
■深みのある言葉でファンや視聴者の気持ちに寄り添う
そんな許は、言葉選びを非常に大切にしていると思う。デビュー間もないころには、INIのラジオ番組『From INI』で、メンバーやMINI(INIのファンネーム)を思いやるような発言が話題になった。
また、その発言力の高さはインタビューの際にも発揮されている。昨今、アーティストたちがCDをリリースするたびに、ファンがミリオンやハーフミリオン、またはランキング1位を目指す傾向にある。INIは、6枚目のシングル「THE FRAME」を発売した際に、守り続けてきたリリース初日のランキング1位を獲れなかった…。しかし、その後MINIが週間ランキングで追い上げて1位を獲得するという出来事があり、それに対して許は「正直、僕たちからしたら2位だとしてもすごく嬉しかった。(中略)無理をさせたくないという気持ちもあったのですが、あまりのサプライズに感動しました」とファンに寄り添った。
そういった言葉を大切にする姿は、今やMINIだけでなくお茶の間からも支持されていて、認識が広まったきっかけとして、不定期でレギュラー出演をしている朝の情報番組『DayDay.』(日本テレビ系/毎週月曜~木曜9時00分)での功績も大きい。
例えば、SNSの不適切利用、誹謗中傷について話があった際には「まずは関係のない生徒たちへの誹謗中傷は誰のためにもならないのでやめてほしい」と訴えたり、高齢女性が狙われた残虐な事件の際には「『誰でも良かった』って、よくこの手の犯行で言っているんですけど、本当に誰でも良かったのか。結局女性だったり、子ども、お年寄り、自分より力の弱い人間ばっかり狙っていて…」と発言したりと芯を食った指摘が話題に。最近は言葉をつむぐ仕事、例えばエッセイ連載なども担当し活動の幅を広げている。
気づけば、少しモヤモヤすることがあった時に許の言葉を待っている自分がいる――そう思うのは筆者、ひいてはMINIだけではないのではないだろうか。それだけ許の発言には、たくさんの人を想像する力があり、人々に寄り添う優しさがあると感じている。これまでもそうだったように、パフォーマンスにおいても、そしてグループ外の仕事においてもオールラウンダーとして活躍する許にこれからも期待したい。(文:於ありさ)





















