R15指定のUSJ「ホテル・アルバート2」を体験 “完全没入型ホラー”人気の理由を探る
■ファンの熱も物語の支えに
初公開時の様子 特別招待ゲスト約100名がドレスアップして参加
このアトラクションの凄いところは、出演者のみならず、ゲストの皆さんが、物語をより高みに持ち上げていくところです。
ドレスアップが推奨されていた初開催の前作から1年。その意識はすでに浸透しており、参加する多くのゲストが、おしゃれなワンピースやセットアップ、ジャケットなどを着用していました。
提供される物語を傍観するのではなく、どれだけ“出演者”になれるかが、本アトラクションを楽しむポイント。
なんだかそれって、ちょっと「恥ずかしい」と思う方もいるかもしれませんが、徐々にその感情は薄れていき、棒立ちだったスタート時から、最後には、どの立ち姿が自然なのか、どこに手を置けば、出演者のように見えるのかなど、素人ながら自分自身の演技を研究するようになっていきます。
さらに驚くことに、SNS上では「ホテル・アルバート」を体験することを“宿泊する”と表現する文化も誕生していました。2年目という新しいアトラクションながら、ファンがさらに面白さを拡大していく様には、本アトラクションが持つ独特な魅力が関係しているように思えます。
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