三鷹の森ジブリ美術館「手描き、ひらめき、おもいつき展」に潜入! 見どころを紹介

特集・レポート
2019年11月16日 08:00
三鷹の森ジブリ美術館「手描き、ひらめき、おもいつき展」に潜入! 見どころを紹介
「手描き、ひらめき、おもいつき展~ジブリの森のスケッチブックから~」の展示 (C)2002スタジオジブリ

 「手描き、ひらめき、おもいつき展」が東京・三鷹の森ジブリ美術館で11月16日(金)から開催されます。2001年10月に開館した三鷹の森ジブリ美術館が設立時から一貫している考えは“お客様に面白いものをご提供し、楽しんでいただく”ということ。本展示ではその創作の過程を、宮崎駿監督が描いた絵や文章を中心に展示しています。クランクイン!トレンドでは、一足先に本展覧会を体験。見どころをたっぷりご紹介します。(取材・文・写真:山田果奈映)


■宮崎駿監督が携わった企画展示の構想やスケッチを展示

(左から)三鷹の森ジブリ美術館館長の安西香月氏と画家の井上直久氏
 準備に一年近くかけたという同展覧会。「手描き、ひらめき、おもいつき展」というタイトルは宮崎監督にも相談したそうで、「絵を観ていただくのであれば、できれば『手描き』と言ってほしい」という言葉からもヒントを得たそうです。

 いつも想いはお客様に「おもしろかったね」という気持ちを持って帰ってもらいたい、という本美術館。中には展示会の企画の中で却下された絵なども展示しています。

(C)Museo d’Arte Ghibli (C)Studio Ghibli
 第一室では、美術館にとって初めての企画展示『千と千尋の神隠し』を皮切りに、宮崎監督が携わった企画展示について紹介されています。各企画展示が立案されたきっかけや、実現したかったことなど、イラストや細かいメモから宮崎監督の想いや空想を実感できます。

(C)2002スタジオジブリ
 2002年に開催された企画展示「天空の城ラピュタと空想科学の機械達展」は、『天空の城ラピュタ』という映画を生んだ“発想の原点”を宮崎監督自ら披露したもの。この展示では、映画では語り切れなかったことまで十二分に説明されています。映画に登場させた乗り物、炭鉱の町で起こった追撃騒動、空に浮かぶラピュタなどを新たにイラストに描きおこし、短編の映画までもを作って解説したそうです。

 映像展示室「土星座」では、そのときに公開された『空想の空とぶ機械達』が特別上映されます。まさに宮崎監督の頭の中にあったものが見える展示。ファンにはたまらない資料に溢れています。

 宮崎監督がどうしてもやりたい企画は、細かい指示があるそう。進行に思い悩んだときは、漫画にして頭の中の整理をつけていることもあるそうです。資料は、メモ書きのようなものからイラスト、漫画仕立てのものまで盛りだくさん! 展示や作品に対する宮崎監督の想い、お客様を楽しませたい、という宮崎監督とスタッフからの気持ちがあらゆる資料から伝わってきます。

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