「ブス」の言葉に悩んでいる人へ 整形アイドル轟ちゃんと“可愛いの呪い”を考える

特集・レポート
2020年1月30日 08:00
「ブス」の言葉に悩んでいる人へ 整形アイドル轟ちゃんと“可愛いの呪い”を考える
整形アイドル轟ちゃん  クランクイン!トレンド

 生きていると、多くの人が外見の壁に、ぶち当たります。“可愛い”を求め、求められ、さらにはマウントを取られ、不用意な傷を負う人が後を絶ちません。そんな状態に“可愛い戦争”という名を付け、「離脱宣言」をした女性がいます。これまでに、1000万円以上を整形に費やしてきたYouTuberの整形アイドル轟ちゃんです。学生時代にいじめを受け、長い間外見に悩んできた彼女に、今回クランクイン!トレンドがインタビュー。彼女の初書籍「可愛い戦争から離脱します」(幻冬舎)に書かれていたルッキズムの呪いや、そこから“離脱”するにはどうすればいいのかを聞いてきました。(取材・文・写真=阿部桜子)


■いじめの経験がトラウマに

ーー学生時代にいじめを受けたそうですね。「ブス」など心のない言葉を吐かれたとか…。

あの時は、本当に辛かったですね。今でも、人前での食事は苦手です、顔を一番動かすので。話しているときは、口を隠したりできると思うんですけど、見られるのが怖いんです。給食が嫌でした。

ーーいじめの影響は、大人になっても消えることはないと思います。

実は、YouTuberの新しくできた友達が、当時のいじめっ子のような性格になる夢を、よく見るんです。「だんだん給食のときのような空気になってきて…」という内容で。きっとトラウマになっちゃってるんですよね。

ーー学校が嫌だった気持ち、痛いほどわかります。

学校に行きたくない人って、すごくいっぱいいると思うんですけど、わたしみたいにトラウマを作るくらいなら、「無理をして行かなくていいのでは?」って思います。

「“逃げ”とかとはまた違う言葉選びをしたかった」
ーーわたしは、親に引きづられて行くタイプの子でした(笑)

同じです(笑)。休んで、調子に乗ってテレビで『がんこちゃん』を見てたら、めちゃくちゃ親に怒られて、車で連れて行かれました。

今回「離脱」っていう言葉をタイトルに使ったんですけど、“逃げ”とかとはまた違う言葉選びをしたかったんですね。「逃げてもいいんだよ」って言葉は、よく見かけると思うんですけど、逃げではないのかなと。理不尽なところから、あえて離脱するっていうのが、大事なのかと思います。

ーー意思をもった行動ということですね。

「生きにくい」っていうのも自分だけが悪いのではなくて、周りの環境がおかしすぎるっていうこともあるかもしれない。顔面への悪口を言ってくる相手がひどいのであって、そこから抜け出すことは「果たして逃げなのかな?」って考えちゃうんですよね。

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