「ブス」の言葉に悩んでいる人へ 整形アイドル轟ちゃんと“可愛いの呪い”を考える
■SNSでの誹謗中傷はどう対処する?
「強い意志があれば、傷つくペースは減らせます」
ーー悲しいことを言う人もいるんですね。今の時代SNSを通して、一般人も誹謗中傷を受ける機会が増えましたが、轟さんは、どうやって対処しているんですか?
「ブス」とか「死ね」みたいなものには、「はいはい」って流すようにしているんですけど、長文で書かれた時は、反論を書いて、相手にはぶつけずに消し、自分の中で飲み込むようにしています。わたしは間違っていないんだと納得して、寝ます。
とはいえ、浅はかな人たちの言葉って刺さります。前までのわたしは、重く受け止めるべき言葉だって誤解していました。相手にとって誹謗中傷は、挨拶程度でしかないのに。自分が悪いんじゃなくて、ただ嫌いで傷つけたいだけということに、なかなか気が付けませんでした。
わたしは、自分が自分に納得していたら、どんな言葉も防げるようになってくると思っています。悪口が飛んできても、強い意志があれば、傷つくペースは減らせます。社会を変えるのはすごく難しいので、自分の中を整えるのが大切なのではないでしょうか。
ーー自分を信じ、視点を変えることが重要なのですね。
数年前、整形は頭のおかしい人がするという扱いでした。テレビ番組でも整形をしたい人や整形をした人に対して説教をするような内容が多かったです。でも、ここ最近は肯定的になってきました。
それでも数年かかったんです。なので、息苦しい環境の中で生き残るために必要なのは、やっぱり内面だと思っています。明日、明後日は変えられないけれども、少しずつ強い心を持つと、「可愛い戦争から離脱します」って言える余裕が出てくるんじゃないでしょうか。
【「可愛い戦争から離脱します」概要】
著者:整形アイドル轟ちゃん
価格:1300円+税
発行: 幻冬舎