生理用ナプキンって、どう選べばいいの? 今さら聞けない“あれこれ”を大調査
■開発者の思い
でも、ナプキンの歴史の中で、シンプルなデザインが生まれてこなかったのは、少し不思議。その理由には、憂鬱な生理期間でも女性を応援したいという開発者たちの思いがありました。
憂鬱な生理期間を和らげるために イラスト=角佑宇子
本さんは「生理期間はどうしても気分が憂鬱になります。その気分を少しでも和らげるために、明るめのパステル系や、肌に優しいイメージの白や緑色が好まれる傾向にあったのだと思います」と今までを振り返ります。
一昔前は、“生理”という言葉すらタブー視されていましたが、今や、雑誌やテレビで生理特集が組まれたり、SNSを通してユーザーが生理用品の意見を述べたりと、“生理”というトピックはオープンに変わりつつあります。
そんなリアルな声をキャッチできる環境が生まれたからこそ、シンプルデザインというバリエーションが生まれたそう。「ナプキンを選ぶ楽しみを感じていただき、買う時の恥ずかしさを軽減することが、商品開発における、わたしたちの大きな目標です」と本さんは語ります。
ナプキンを開ける時の音にも試行錯誤を イラスト=角佑宇子
また、ナプキンの開発にも携わっていた巣山潤之介さんは、ユーザーが気づきにくい小さな進化についても教えてくれました。「漏れにくさ・ズレにくさを基本機能とし、そこから差別化するために、デザインなどの様々なニーズに応えながら、新たな開発を行います。そんな中で、少数ですが、ナプキンを開ける音が恥ずかしいという意見もありました。小さな声でも悩みを解消すべく、開けるときの音の大きさまで試行錯誤を行っています」。
■今さら聞けない“ナプキンの付け方”
生理期間の過ごし方は人それぞれ イラスト=角佑宇子
生理期間の過ごし方は人それぞれ。たくさん動く人もいれば、デスクワークなどで座りっぱなしなど、それぞれの向き合い方は千差万別です。それでも誰もが避けたいのが、経血の“漏れ”。猪野さんと本さんに、“ナプキンの付け方”のアドバイスを伺いました。
誰もが通る“多い日”。猪野さんは、「『コンパクトガード』も『素肌のきもち』も薄い設計になっているため、夜用ナプキンを昼間の活動中に使用しても違和感が少ないかと思います」と、夜用ナプキンを日中に使う手もあると語ります。
折れているナプキンは漏れやすくなります イラスト=角佑宇子
また、本さんは「ショーツを履く段階で、ナプキンが折れていると漏れやすくなります」とアドバイス。ショーツを履く前に、ナプキンがしっかり付いているかを確認すると、漏れる心配が軽減できるかもしれないそうです。
女性には毎月訪れる生理。どうしても“憂鬱なもの”と邪険に扱ってしまいますが、少し丁寧にナプキンを装着してみたり、自分の肌や生活タイプにあわせてナプキンの種類をこだわってみたりと、真剣に向き合うと、これまでの考え方から変わってくるかもしれません。生理期間でも沈みすぎてしまわないように、まずはひとつずつ知ることから始めてみましょう。
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店頭販売場所:@cosme TOKYO、神戸マルイ店、TSUTAYA MARK IS 福岡ももち店など ※店舗での在庫状況や販売スケジュールは各店舗へ要確認