東京ディズニーシー担当者が語る「記憶に残るフードづくりの裏側」 “ジュビリーブルー色”のメニュー開発は難しさも

おでかけ
2026年5月19日 12:52
東京ディズニーシー担当者が語る「記憶に残るフードづくりの裏側」 “ジュビリーブルー色”のメニュー開発は難しさも
東京ディズニーシーのフードメニュー  (C)Disney

 東京ディズニーシーのパーク体験に欠かせないのがフードの存在。フードメニューは来園するたびにワクワクするおいしさで、ゲストのお腹も心も満たす。そんな記憶に残る瞬間をゲストに届けるため、どのような取り組みをしているだろうか? フード開発調達部の下村氏、安藤氏、松嶋氏、増田氏がその裏側を明かした。


■変わるもの・変わらないもの

 東京ディズニーシーのパーク体験で、記憶に残る瞬間をつくり出すのに「食」も重要な要素。25年前、グランドオープンに際し「大人も楽しめるパーク」を標榜したことで、以来、食体験においても上質で洗練されたものを目指してきた。開園当初は「フレッシュ・手づくり・つくりたて」をモットーに開発を進めたそう。

 東京ディズニーランド、東京ディズニーシーのフードメニュー全体を統括するトップ、エグゼクティブシェフの下村は開園当初からの流れをこう振り返る。

 「カウンターサービス店舗はクイックかつ手軽に食べることができるイメージがあるかもしれませんが、カウンターサービス店舗においてもフレッシュさ、つくりたて、手づくりのおいしさを大切にした料理を提供したいと思い、さまざまな工夫を凝らしました」

 東京ディズニーシーの「ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナ」というメキシカンの店舗では、トルティーヤの製造マシンがあり(現在は撤去)、生地の発酵から焼成まで行っていたことがあった。

 「メニューも本場にこだわり、焼きたてのトルティーヤに具材を巻いてファヒータなどのソフトタコスを提供していました。数年経ち、大人はもちろんファミリー層にもっと楽しんでいただきたいという思いから、お料理においてもディズニーキャラクターのエッセンスが加わるようになってきています。ただ、オープン当初から変わらないのは、エリア特性や店舗ごとのバックグラウンドストーリーを大事にしていること。食事を通しても世界観や、パークの体験価値を感じられるものは必ず盛り込むというコンセプトは踏襲しています」と開業から変化してきたことと変えずに守ってきたものを明かす。

 東京ディズニーシーのどのエリアを訪れても、違ったおいしさに出会うことができるのは、店舗の位置するエリア特性や物語性を大切にメニュー開発されているからなのだろう。

■『アナ雪』レストラン改善の背景

 2024年6月に誕生したファンタジースプリングスの『アナと雪の女王』がテーマのレストラン「アレンデール・ロイヤルバンケット」は今年の4月にメニューを一新。約2年でのリニューアルとなったが、その理由について、安藤氏と松嶋氏は以下のように語る。

「アレンデール・ロイヤルバンケット」のメニュー (C)Disney
 「『アレンデール・ロイヤルバンケット』は、カウンターサービス形式のファストフードスタイルで提供しています。オープン以来、多くのゲストをお迎えし、ディズニー映画『アナと雪の女王』の世界観を食事とともにお楽しみいただいています。2026年4月に登場した新しいメニューでは、軽食やデザートなどの選択肢をより拡大し、ランチやディナーなどの時間帯に応じたゲストの多様な期待に応えられるよう全面的にリニューアルを行いました。写真に撮っても“映える”オラフをイメージしたパンケーキも加わりましたのでお楽しみに」と続ける。

 ゲストのニーズを常にリサーチして改善し続ける姿勢が、東京ディズニーシーの上質な食体験を支えているようだ。

 下村総料理長が、近年のメニュー開発で画期的と語るのが、2024年の「東京ディズニーシー・フード&ワイン・フェスティバル」から始まり、現在も続いている「シェフズ・イマジネーション」。

2024年「シェフズ・イマジネーション」で提供した 映画『アナと雪の女王』をテーマにしたコース (C)Disney
 ファンタジースプリングス開業を記念し、『アナと雪の女王』『ピーター・パン』『塔の上のラプンツェル』の物語を「キャラクターの感情」をテーマにキャラクターのビジュアルや、スクリーンに描かれるワンシーンを切り抜くだけではなく、そこに登場する主人公の心情や感情、そして心の変化といった形のない要素を、料理という表現手段を通して一皿に映し出した特別なコース・セット料理だ。「S.S.コロンビア・ダイニングルーム」や「マゼランズ」「リストランテ・ディ・カナレット」で提供された。

■開発に難しさ伴った25周年メニュー

 東京ディズニーシー25周年では、特別メニューも多彩に登場。開発を担当した増田氏は以下のように語る。

 「さまざまな『海の魅力』から着想を得た“ジュビリーブルー”は、食のシーンでは珍しい色味のため、メニュー開発には難しさも伴いました。シェフや他のプランニングメンバーとディスカッションを重ね、色味を魅力的に表現しやすいスウィーツやドリンクで“ジュビリーブルー”を、メインディッシュでは“祝祭感”をというように、メニューのカテゴリーに応じた使い分けなどの工夫を施しました。食べ物を包む包材もパーク内デコレーションと連動したデザインとなっていて、フードのメニュー全体で東京ディズニーシー25周年ならではの表現ができたのではないかと思います」と語る。

 中でも、アメリカンウォーターフロントに25周年の期間限定で登場する「スパークリング・ジュビリーワゴン」で提供するミッキーマカロン(ホワイトチョコ)は、パティシエメンバーとともに“ジュビリーブルー”の色合いを美しく安定的に表現することを追求。スミレの香りがするホワイトチョコレートのクリームをサンドしたスイーツに仕上げた。

 また、ポートディスカバリーの「ホライズンベイ・レストラン」では野菜のブーケで、メディテレーニアンハーバーの「カフェ・ポルトフィーノ」ではシーフードとローストビーフでそれぞれ“祝祭感”を表現しており、25周年の装飾が施された店内でスペシャルセットを楽しめる。

 2027年3月31日(水)まで開催されるアニバーサリーイベント「東京ディズニーシー25周年“スパークリング・ジュビリー”」。エンターテイメントプログラムやステージショーとともに、「食」からも祝祭ムードを感じてみては?

この記事の写真を見る

行きたい

東京ディズニーシー

東京ディズニーリゾート

ディズニー

千葉

南関東(埼玉/千葉/東京/神奈川)

おでかけ

あわせて読みたい

[ADVERTISEMENT]

公式アカウント

おすすめフォト

【行きたい】今読まれている記事

【欲しい】今読まれている記事

【イチオシ】今読まれている記事