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中井貴一、テレビ局が描くテレビの“裏側”に「発想が新鮮だった」

映画

 また、テレビと視聴率のシビアな関係性も本作のテーマとなっているが、これについても中井は、「長い歴史の中で、視聴率がテレビを左右するということをマスコミの報道によって刷り込まれてきたような気がします。ただ、数字が出てくる以上、共存するしかない、これはテレビの宿命ですね」と冷静に受け止める。

 さらに、「30年前、僕がNHK大河ドラマ『武田信玄』をやっていた時、当初50%近い視聴率があったのですが、野球放送などと重なって36%まで急落した。その時は全員で“もうダメだ”と落胆していたんですが、今思えば、36%ですよ!どんなバブルな話なんだってことですよね(笑)」と時代の違いを振り返る。30年前に比べライフスタイルも多様化し、テレビの視聴者も減少の一途をたどる中、「いまだに20%あるかないかで一喜一憂していますが、それは高視聴率時代の“残像”が脳裏に残っている証し。でも、そろそろ今のレートできっちり換算しないと意味がないですよね」と釘を刺した。

 作り手の意識の変化、視聴者からの厳しい視線、シビアに突き付けられる数字の恐怖、そして現場の緊張感。中井演じるキャスター・澄田の生きざまを通して、ワイドショーの裏側をあぶり出す本作は、テレビ苦難の時代だからこそ、観る価値がある。(取材・文・写真:坂田正樹)

 映画『グッドモーニングショー』のブルーレイ&DVDは4月26日より発売開始。好評レンタル中。

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