中国時代劇『尚食』のヒットは必然だった 見比べてわかった『瓔珞』『大明皇妃』ほか大ヒット作との“共通点”
『尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~』は、中国時代劇ならではのエンタメ要素が満載の宮廷ドラマ。中国の伝統ある授賞式「第32回 牡丹奨」で優秀テレビドラマ賞を手にするなど大ヒットをおさめているが、本作には日本で人気を博した中国時代劇ドラマのヒット作『瓔珞<エイラク>~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~』『大明皇妃 ‐Empress of the Ming‐』『花小厨~しあわせの料理帖~』と共通する見どころがある。そこで今回は、上記3作品と見比べると面白いポイントを紹介していきたい。
【写真】女官と皇太孫、“身分差カップル”を熱演! ウー・ジンイエン&シュー・カイ
■『尚食」VS『瓔珞』 たくましいヒロインが魅せるサクセスストーリー
『尚食』も『瓔珞』も、ヒロインは現代女性が共感できる賢くて正義感にあふれたキャラクター。『尚食』は食事づくりを担当する尚食局、『瓔珞』は衣服づくりを担当する繍坊の女官から、ヒロインの宮廷生活の第一歩が始まり、どちらも悪どい策略や陰謀を跳ね返しながら能力を発揮して出世していく。
(C) 2022 Huanyu Entertainment Co.,Ltd.
また、『瓔珞』ではヒロインと彼女を見守る侍衛との恋は実らないが、『尚食』ではヒロインが未来の皇帝と結ばれるラブストーリーが描かれることに。どちらもウー・ジンイエンとシュー・カイが演じるカップルだが、『尚食』では幸せ展開が待ち受けているのが嬉しい見どころ。微笑ましいじれキュンのロマンス、思いがけない葛藤を経て、支え合う夫婦となっていく2人の姿から目が離せない。
現在、ウー・ジンイエンとシュー・カイが共に共演した『瓔珞』×『尚食』スペシャルコラボ動画が公式YouTubeにアップされているので、2作品の恋の行方をチェックしてみてほしい。
■『尚食』VS『大明皇妃』 明代の紫禁城で繰り広げられる宮廷ドラマ
『尚食』にも『大明皇妃』にも実在の歴史人物たちが登場。どちらも明の第5代皇帝・宣徳帝となる朱瞻基(しゅせんき)と、彼に寵愛されて皇后にまで上り詰めたという孝恭章皇后(こうきょうしょうこうごう)が主人公となっている。また、『大明皇妃』のヒロインは刺客として復讐の念を抱いて冷徹な朱瞻基に近づくが、『尚食』の料理上手なヒロインはある秘密を隠して宮廷の女官となり、心優しい朱瞻基と美食を通して恋を育んでいく。
このように、それぞれ面白いフィクション設定や架空のエピソードを盛り込みながら、明代の紫禁城で起こる人間ドラマやロマンスを描いているのに注目。衣装や美術も含めて、中国の歴史をドラマティックに再現した宮廷ドラマに引き込まれてしまうはずだ。
■『尚食』VS『花小厨』 ヒロインが厨師として活躍する飯テロドラマ
『尚食』も『花小厨』もヒロインが厨師という設定のため、目にも美味しいグルメが満載。中国料理の数々のメニューがまるで料理番組を見ているかのような臨場感たっぷりの調理シーンとともに映し出されていく。
また、『花小厨』には東坡肉(トンポーロウ)や白斬鶏(バイジャンジー)といった庶民の食が登場する一方、『尚食』では現代の北京ダックのようなアヒルを炙った宮廷料理、亀ゼリーなどの薬膳スイーツ、正月に食べるナッツやフルーツを盛り合わせた百事大吉盒といった季節のお祝いメニューなど、贅沢な品々が次々と紹介されるのも興味深いところ。さらに、宮廷で宴が開かれるたびに尚食局の厨師同士による料理対決が繰り広げられるのも見逃せない。
『尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~』は、DVDリリース中。U‐NEXTで独占先行配信中。