公開から28年 “生きろ。”――再発見される『もののけ姫』の価値
今夜放送の金曜ロードショーに、ジブリの長編アニメーション『もののけ姫』が登場する。1997年に公開され、当時の歴代興行収入1位となる193億円を記録し、社会現象を巻き起こした本作。2020年には、新型コロナウイルスの影響で新作映画の公開が相次いで延期となり、映画館が窮地に立たされた時期に「一生に一度は、映画館でジブリを。」というキャッチコピーのもと、全国370館以上でスタジオジブリ作品の特別上映が実施され、大きな話題となった。なかでも『もののけ姫』は、子どもの頃に観て「難しい」「暗い」「怖い」と感じた観客が、大人になった今、その魅力を再発見するきっかけとなったのだ。本稿では、『もののけ姫』が誕生した背景を描いた長編ドキュメンタリー『「もののけ姫」はこうして生まれた。』を基に紐解き、作品に込められたものに迫っていく。

(C)1997 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, ND