海外ドラマに変化の兆し、話数半減で見えてくる利点とは?
「ケーブルは予算が少ないので、話数を減らすことで、高いクオリティを保っています。一方の地上波は、いままで20話以上で開始する場合が多かったのですが、昨今、ケーブルのように13話程度にするケースが多くなってきています。これは、話数を少なくしてクオリティをあげたり、話が間延びしたりしないようにしているのではないか、と思われます」。
そして、このハーフ・エピソードのタイトルについて、「海外のテレビシリーズは長くて、ハマると時間を取られるというイメージがあり、観るまでのハードルが高い場合が多い。そのぶん、話数が短いと、観やすいと伝えられる」「ユーザーは、イッキ見ができます。それから、海外ドラマは興味があるが、長時間とられるのはちょっと…という初心者の方にも見やすいですね」といったふうに、多くの関係者が“見やすさ”を挙げる。
しかし、「正直、実際に作品を観てもらうと、話数より内容なので、話数に関する視聴者の反応は特に感じません。それよりも、シーズン数のほうが視聴者の反応はあるかもしれません。例えば、シーズン1、2くらいまでしかない作品だと打ち切り=つまらないドラマだと思われる場合があり、逆にシーズン4を超えてくると、話数に関係なく、長くて観るのが大変だとか、終わりが見えなくて手を出さないという印象になる場合が。そればかりは外国のそれぞれの事情でこちらではどうにもできないため、出す側としては難しいですよね」。
最後に、ハーフ・エピソードの作品の今後について聞くと、「視聴率の取りやすさ、低リスク等の利点が多く見えてくるケースが増えれば、(タイトル数増加の)可能性は無きにしもあらずですが…やっぱり、放送開始のタイミングが決まっているため、難しいでしょうね」といったふうに、現状維持との答えが多くかえってきた。
コンスタントに作られていくハーフ・エピソードの作品。見やすさは群を抜いているので、ぜひ1度、試してみてほしい。海外ドラマの概念が変わるはずだ。