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名作アニメ実写化に力を入れるディズニー、実は縁起を担いでいた?

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実写化が続くディズニー名作アニメ(映画『シンデレラ』場面写真より)
実写化が続くディズニー名作アニメ(映画『シンデレラ』場面写真より)(C)2015 Disney Enterprises,Inc. All Rights Reserved.

 今月になってディズニーは、1998年のヒットアニメ『ムーラン』の実写版と、『ピノキオ』の物語に基づくライブアクション映画の製作を発表。その少し前には、『くまのプーさん』の実写化の企画も浮上し、ティム・バートンが『ダンボ』を監督することも明らかにしている。

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 すでに撮影や製作準備に入っている作品も多数ある。『アイアンマン』のジョン・ファブローが監督する『ジャングルブック』は、来年春の公開を目指して現在撮影中。今年後半の撮影開始予定の『美女と野獣』は、エマ・ワトソン、ダン・スティーヴンス、エマ・トンプソン、イアン・マッケランなど、豪華な顔ぶれでキャスティングが固まりつつある状態だ。

 『アリス・イン・ワンダーランド』を皮切りに、ディズニーは、『オズ はじまりの戦い』(13)『マレフィセント』(14)、『シンデレラ』(日本公開は4月25日)など、おとぎ話、あるいは名作アニメの実写版を、立て続けに大ヒットさせてきた。『アリス~』の世界興収は10億ドル強、 『マレフィセント』は7億5000万ドルだ。

 これらのタイトルには知名度があり、子供はもちろん、子供を連れて行く大人たちのノスタルジアにもアピールできるという強みがある。また、かつてはアニメの世界でしか描けなかった魔法や不思議な現象を、現代は、テクノロジーのおかげで、実写映画でも表現できるようになったという事実も、さらなる追い打ちをかけていると言えるだろう。

 おもしろいのは、ディズニーが密かに縁起を担いでいること。2010年3月に北米公開された『アリス~』の成功を受けて、『オズ~』『シンデレラ』を3月に公開し、『美女と野獣』も2017年3月に北米公開を設定している。もうひとつの選択肢は、『マレフィセント』を大きく当てた5月で、来年公開の『アリス~』の続編『Alice in Wonderland:Through the Looking Glass(原題)』にも5月を選んだ。

 そのうち、毎年春はディズニーのおとぎ話を映画館で見るというのがアメリカでは恒例になるかもしれない。もちろん、いつまで観客を飽きさせずにいられるかが、何よりも重要な鍵だ。(文:猿渡由紀)

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