女優・山口紗弥加、今期ドラマ3本出演 「演技に引き込まれる」ネット上で話題に

主役をより輝かせ、ストーリーに深みを与え、自らも存在感をきわ立たせるバイプレイヤー。男性では松重豊や佐藤二朗、津田寛治などが挙げられるが、女性では山口紗弥加もその1人に数えられるだろう。実は山口、今期の連続ドラマには3本も同時に出演しており、ネット上でも「最近、山口紗弥加がやたら気になる」という声が挙がっている。
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デビュー以来、毎年ドラマに出演している山口。1994年、14歳でCM日清食品「どん兵衛」でデビューすると、『若者のすべて』『14才の母』『安堂ロイド』『家族狩り』といった人気ドラマに出演し、キャリアを積む。さらには『笑っていいとも!』、『ココリコミラクルタイプ』など、バラエティ番組で活躍していた時期も。野田秀樹や蜷川幸雄ら演出の舞台にも参加し、舞台女優としても好評価を得ている。
その山口が出演する今期ドラマを挙げていくと、『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~』(TBS系)では極道の世界から足を洗おうとするヤクザの手指の欠損を手術する医師を演じ、陰のある雰囲気を匂わせる。『スケープゴート』(WOWOW)では、情熱を持ったテレビ局の報道部記者として政界のスキャンダルを追う役柄。激昂するシーンなども披露しており、見事に熱演している。
『ようこそ、わが家へ』(フジテレビ系)では、会社の総務部で働く正義感が強い優秀な契約社員でありながら、夜はパブのホステスとして働く一面も。劇中では、会社の不正に鋭く切り込みつつ、ささやくような声で話していたがと思えば、怒りを殺しながら喉を詰まらせたような声での演技も披露。
異なる内容のドラマ3本で圧倒的な存在感をみせる山口について、ネット上では「ドスのきいた演技が好き」「演技に引き込まれる」「声を張り上げ早口でまくしたてても、暗い役でボソボソ話しててもセリフがちゃんと聞き取れるから好き」など演技力の高さを挙げる声が多い。さらに、凛とした立ち姿や、35歳の色気にメロメロになる男性も多いようで、「美しすぎる」「好きだ、好きすぎる」という書き込みもあった。
『ようこそ、わが家へ』、そして自身のドラマデビュー作『若者のすべて』でも演出を務めた中江功氏について山口は「演技指導は当時のまま。『表現する』ということを改めて考えさせられ、勉強になります」と語っている。その謙虚な姿勢が今の立場を作り上げているのかもしれない。(文:梶原誠司)