大型連休こそ映画三昧!家にいながら世界を満喫できる秀作

今年は最大で10連休となるゴールデン・ウィーク。とはいえ、今からでは旅行の予約は厳しかったり…。でも、諦めないで! そんなときこそ、映画の出番。家にいながら世界各地を巡り、旅行気分を満喫できるのが、映画がなせる技のひとつなのだ。
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まず紹介したいのが、美少女コンテストに出場するため、オンボロのフォルクスワーゲンでアリゾナからカリフォルニアまで、珍道中を繰り広げるホームドラマ『リトル・ミス・サンシャイン』。勝ち組・負け組と、独自の成功理論に取りつかれた父、自殺を図ったゲイの伯父、ヘロイン中毒の祖父、筆談でしか話さない長男、美少女コンテストでの優勝を夢見る長女、そんな個性的な面々をどうにかまとめようとする母と、協調性ゼロの家族が絆を取り戻していく姿を、どこまでも真っすぐ続く道路、眼前に広がる大きな空と雲、土壌が悪そうな砂漠という、“ザ・アメリカ”な風景をバックに描いていく。
そこで登場する食事は、ファースト・フードのハンバーガーやフライドチキン、アイスクリームなど、やっぱり、こちらもアメリカン! だからこそ、ビッグサイズのポップコーンに、デカすぎるダイエットコーラ等を用意し、荒涼たる大地を満喫したい。
そして、もう1本が、空想と人を幸せにすることが大好きな奥手の女性を主人公にしたフランス発のラブストーリー『アメリ』だ。パリ・モンマルトルを舞台にしただけあって、ノートルダム大聖堂、モンマルトルの丘、サン・マルタン運河といった観光地のほか、オシャレなカフェ、下町の通り、教会、個性的な駅など、様々なパリがそこに。主人公アメリが大好きで、本作のヒットによってブームとなったスイーツ、クレームブリュレを準備し、アメリが駆け回るパリを楽しみたい。
これら2作品のほかにも、ワインを愛する作家志望のマイルスと売れない役者のジャックがカリフォルニアのワイナリーを巡るロード・ムービー『サイドウェイ』、人生に煮詰まった4人の中年男性が、愛車のハーレーでアメリカ横断の旅に出る『団塊ボーイズ』、若き日のチェ・ゲバラと友人による南米横断のバイク旅を描いた『モーター・サイクル・ダイアリーズ』もオススメ。その国の独特の景色が堪能できるのはもちろんだが、何より、物語が面白いのだ。GWに敢えての映画三昧、いかがだろうか。
<旅行気分を満喫できる映画>
『アメリ』(01)
『モーターサイクル・ダイアリーズ』(03)
『サイドウェイ』(05)
『リトル・ミス・サンシャイン』(06)
『イントゥ・ザ・ワイルド』(08)
『団塊ボーイズ』(08)