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『獣になれない私たち』 各キャラの成長見えた最終回 

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『獣になれない私たち』トークイベント&完成披露試写会に登場した新垣結衣
『獣になれない私たち』トークイベント&完成披露試写会に登場した新垣結衣 クランクイン!

 “堂々めぐりの恋”に別れを告げたヒロインが新たな恋をスタートさせる形で大団円を迎えた新垣結衣&松田龍平主演のドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)。ドラマを通じて描かれたヒロインの“変化”は言うに及ばず、彼女の変化が促した周囲の人物たちの“成長”も、感動のエンディングに花を添えた。

【写真】新垣結衣と松田龍平は共に鐘の音を聞きに行く『獣になれない私たち』最終回フォトギャラリー

 最終回。一夜を共にした晶(新垣)と恒星(松田)は、「5tap」で向き合って話そうとしたが、晶を心配した松任谷(伊藤沙莉)と上野(犬飼貴丈)がやって来たり、京谷(田中圭)が訪ねて来たりと大混乱。さらに呉羽(菊地凛子)は収束しないバッシング記事やネットの悪評にケリをつけるため謝罪会見を開くことに。晶と恒星は呉羽の会見を見守るのだが…。

 10月にドラマがスタートした当初は、晶の職場のブラックぶりや、恋人・京谷との先が見えない関係などが入念に描かれ、重いトーンのエピソードが続いた。しかし晶が京谷に「ボケ! うっさいわ!」と別れを告げ、関係を解消した7話以降は、風通しが良くなったかのように、晶を含めた各キャラクターの魅力も増し、作品全体からラブコメ的な軽やかさも感じられるようになった。

 “言いたいことを言う”“納得できないことにはNoと言う”といったごく当たり前だが実践することが難しい、人としての矜持(きょうじ)のようなものを取り戻した晶は、パワハラ体質の九十九(山内圭哉)に意見し、職場でやりがいを見い出せなかった松任谷と上野に仕事を任せ、果ては京谷のマンションに引きこもっていた朱里の社会復帰まで後押しする。

 最終回で、九十九に退職願いを突きつけた晶の行動に呼応し、「私もぬるま湯から片足出すから聞いてほしい」と九十九と対峙しようとする松任谷の真剣な表情や、怯えながら「深海さん! 次の職場でも頑張ってください…」と“晶からの卒業”を宣言した上野の姿は、ドラマの第1話からは考えられない成長と言える。また会社を辞めた朱里が中華料理屋で心機一転を図る姿にはたくましささえ感じる。晶の変化が、ささやかながらも、周りの人々への成長をもたらした。

 最終回の終盤、晶と恒星は2人で教会の鐘を聴くことに。ドラマの中では、恋に落ちた瞬間に鳴るものとして何度も言及されてきたが、ラストシーンの鐘は、変わり始めた登場人物たち、ひいては社会の中で抑圧を感じながらも、なんとか前へ進もうとするすべての人々を励まし、祝福しているようにも見えた。(文:スズキヒロシ)

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