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ゲームやアメコミを彷彿!? 王道“じゃない”犯罪捜査ドラマ『アイテム』に注目!

海外ドラマ

『アイテム~運命に導かれし2人~』熱血検事のカン・ゴン(チュ・ジフン)と天才女性プロファイラーのシン・ソヨン(チン・セヨン)
『アイテム~運命に導かれし2人~』熱血検事のカン・ゴン(チュ・ジフン)と天才女性プロファイラーのシン・ソヨン(チン・セヨン)(C)2019MBC

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 韓国のトップスター、チュ・ジフンと、主演ドラマ『オクニョ 運命の女(ひと)』がNHKでオンエアされ、日本でも大人気のチン・セヨンがタッグを組んだミステリードラマ『アイテム~運命に導かれし2人~』のDVDがリリースされた。韓国でも多くのミステリーファンを唸らせた本作、その見どころと感想(一部ネタバレあり)を紹介していこう。

【写真】『アイテム』で7年ぶりの共演となったチュ・ジフンとチン・セヨン

 本作の主人公は、チュ・ジフン演じる検事のカン・ゴン。彼は正義感の塊で、どのような相手であっても、決して信念を曲げず、大物だからと罪を見逃してやることもない。つまり、出世からはほど遠く、敵を作りやすいタイプである。そして、ある朝、ゴンは暴走する列車を自らが止める不思議な夢を見る…というところから物語が始まる。

(C)2019MBC
■作品全体の“スパイス”となる敵役の存在

 まず、面白い!と思ったのが「敵役がとにかく恐ろしい」こと。近年の犯罪捜査ドラマのトレンドとして、敵役が“どこか憎めない”といった流れがあるが、本作の敵役ファウォングループの会長チョ・セファン(キム・ガンウ)は悪魔みたいな奴だ。ゴンによって収監された後、3年ぶりに外の世界へ出てくるのだが、自宅に戻り、隠し金庫という名の秘密の部屋をチェックしていると、大切なブレスレッドが消えていることに気づく。激怒したセファンは、部下を死ぬ寸前まで締め上げるのだ。

(C)2019MBC
 このブレスレッドが、超絶パワーを発揮する重要な“アイテム”なのだが、よりにもよって宿敵ゴンの姪・ダインが何気なく拾ってしまう。大人だったら躊躇するだろうが、子どもだから「わぁー、きれい」で拾うのは当然。もちろん、身に付ける。

 そして、まだ小さい子どものダインがセファンの標的にされ危険にさらされる…。子どもにも容赦がない“悪魔っぷり”が後の展開にも効いてくるし、これぞまさに勧善懲悪という展開が見ていて面白い。“アイテム”というファンタジー要素も強い本作だが、このセファンの恐ろしさによってストーリーがより引き締まって見える。

■また会いたくなる“美男美女”コンビ

 本作の物語をけん引していくのが、検事のゴンと、チン・セヨン演じる天才女性プロファイラーのシン・ソヨンなのだが、お互いが信頼している“相棒”という感じが実にいい。

(C)2019MBC
 不思議な力を持った能力者が起こした事件に、戸田恵梨香と加瀬亮のコンビが挑む『SPEC』や、海外ドラマ『BONES』のブレナンとブース、『メンタリスト』のジェーンとリズボンなどに似ていて、毎回の事件も楽しみなのだが、このコンビを見るのが楽しいという作品だ。

 また、本作の二人は、偶然同じマンションに住んでおり恋に発展するのか、しないのか、あのドキドキ感も味わえる。

■ゲームやアメコミを彷彿とさせる“アイテム”が登場

 最も特筆すべき見どころは、やはり不思議なパワーを秘めた“アイテム”の存在だ。前述のブレスレット以外に、未来の出来事を写す“インスタントカメラ”、開いて対象者の名前を唱えるだけで、魂を封じ込められる“アルバム”、押すだけで体力回復する“スタンプ”など、ユニークなアイテムが続々と登場する。この“アイテム”集めがRPG的な感覚で、また面白い! 次はどんなものが登場するのか、話数が進むにつれて楽しみが増していく。

 そして、そのような“アイテム”が使われた事件が多発し「今の科学では説明ができない」と、世間は騒然とするのだが、こういった不可思議な雰囲気は、大人気ドラマシリーズ『X‐FILE』のようで、一般的なミステリーとは違ったドキドキが味わえる。『X‐FILE』のモルダーとスカリーが男女のバディで、ぶつかり合いながら名コンビへと成長していく点も、本作のジフンとセヨンのコンビに似ている。

 また、“アイテム”により正義のヒーローが超人的なパワーを持って巨悪と戦うというストーリー展開は、「アメコミ」感もあり、普段事件ドラマを見ない人もとっつきやすい構成になっている。

(C)2019MBC
 体を張ったアクション、複雑な過去を抱えたキャラクター、謎が謎を呼ぶ展開など王道事件ドラマの要素と、“アイテム”の登場という新しい要素がミックスされていて、本当に見どころが多い本作。正直、タッチは軽くないし、日本のドラマではなかなか見なくなった痛い描写も多い。だが、1話完結の軽いスタイルが主流の現在、ここまでがっぷり四つで向き合える本作のようなドラマに出会えることは滅多にない。そのぶん、ラストの爽快感は別格だ。どっぷり浸かれる“『アイテム』沼”への参加、ぜひおすすめしたい。

 『アイテム~運命に導かれし2人~』DVD‐SET1リリース中。3月3日(火)DVD‐SET2リリース。

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