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菅田将暉『ミステリと言う勿れ』反響の大きさに、テレビドラマへの熱い思い 「勝手な責任感はあります」

ドラマ

■整というキャラクターは憑依できる人物ではない



 久能整という役は、原作の中で、独特の空気感を持っている。エンターテインメントとして実写化する際、菅田は整の言葉を発するさじ加減をどこに持っていくかに注力したと語っていたが、そのこだわりにも反響があった。

 「僕がこだわった部分を分かってくださる意見があったのはありがたかったですね。このドラマは深い思考を巡らせることができるドラマであり、真面目に向き合っている視聴者ほど、観終わったあと疲れると思うんです。だからこそ、田村先生のメッセージをどう表現すれば伝わるのか…という部分はこだわりましたし、こだわって良かったと思うんです。あとは業界内視聴率が非常に良いようで、先輩をはじめ同業者の方から、たくさんご意見を頂けるんです。その意味でも戦って良かったなと思いました」。

 もう一つ、整を演じていて感じたことが、憑依できるキャラクターではなかったということ。

 「演じていて整くんの思考と近いなと感じることはありました。でも今回、ほとんどアドリブはなかったんです。シーンによっては『自由にしゃべって』という場面もあったのですが、いつもだったらペラペラ口から適当な言葉が出てくるのに、整くんでいるとなかなか出てこないんです。とても憑依できるようなキャラクターではなかったですね」。


 最終エピソードでは、物語序盤を盛り上げた永山瑛太演じる犬堂我路が再度登場し、物語に深みを与える。

 「我路くんとライカ(門脇麦)というのは、物語の中では特別な存在。僕自身が素直にひかれる俳優さんに演じていただけたというのは本当に良かった。劇中の整くんが、我路くんに対して『警察には黙っておくから、うちにおいでよ』というセリフがありましたが、いまの時代一歩間違えたら危険な発言だと思うのですが、変な反響がなかった。それも瑛太さんの演じた我路くんが受け入れられている証拠だと思うんです。“なんか目が離せない”の“なんか”を作るのが役者の仕事だと思うのですが、後輩ながら瑛太さんのお芝居はさすがだなと感じました」。

 いよいよ最終局面に突入した『ミステリと言う勿れ』。22年前に羽喰玄斗が起こした連続婦女暴行殺人事件が再度クローズアップされるなど、緊張感ある展開が続く中、どんな結末が待ち受けているのか――菅田がこん身の思いを込めて演じた整の動向に注目だ。(取材・文:磯部正和 写真:高野広美)

 ドラマ『ミステリと言う勿れ』最終回はフジテレビ系にて3月28日21時より15分拡大で放送。

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