『舞いあがれ!』制作統括が語る、長濱ねるの魅力「場の空気が柔らかく、明るくなる」
3日からスタートした福原遥主演の連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK総合/毎週月曜〜土曜8時ほか)。本作には、ヒロイン役の福原をはじめ20代の人気俳優が多数出演。ここでは、連続テレビ小説初出演となる長濱ねるの魅力やドラマ本編で演じる役柄について、制作統括を務めるNHKの熊野律時チーフ・プロデューサーに語ってもらった。
【写真】『舞いあがれ!』第4回で初登場した長濱ねる
連続テレビ小説『舞いあがれ!』はヒロイン・岩倉舞(福原)がものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島という“2つの故郷”で、さまざまな人との絆を育みながら、空を飛ぶ夢に向かっていく姿を描くオリジナルドラマ。
本作で長濱が演じるのは、長崎・五島列島で暮らす若者・山中さくら。彼女は舞の祖母・祥子(高畑淳子)とも仲が良く、祥子の作ったジャムを店で販売しながら、島で明るく暮らしているというキャラクターだ。
長崎市出身の長濱は、欅坂46在籍当時の2019年に放送されたNHK長崎放送局制作のドラマ『かんざらしに恋して』に出演。また2021年10月に「西九州新幹線長崎県広報大使」に任命されると、今年の9月には西九州新幹線開業日に長崎駅で1日駅長を務めるなど、新たな“長崎の顔”として存在感を放っている。
連続テレビ小説『舞いあがれ!』第4回より(C)NHK
幼少期を五島列島で過ごしたという長濱の起用について、熊野チーフ・プロデューサー(以下、熊野CP)は「その土地の出身で、しかも思い入れがあって、今でも度々訪れているという方に参加していただくことはとても大事」とその意義を強調する。
初対面での長濱の印象を聞くと熊野CPは「お部屋に入ってこられるだけでもその場の空気が柔らかく、明るくなるという独特の雰囲気を持っている」と絶賛。さらに長濱は、その場で熊野CPに五島列島の言葉についてもレクチャーしてくれたそう。「“びっくりしたときは『あっぱよ〜』って言うんですよ”って教えてくださったんですが、その時の朗らかな『あっぱよ〜』の声を聞いて、長濱さんに五島の人を演じてもらうことがすごく大事だと感じました」と初対面を振り返る。
現場でさくらを演じる長濱については「島の人のおおらかさや、島が大好きだという感じを、すごくストレートにお芝居の中でも表現していただけている」とコメント。今後、劇中でヒロインの舞とも交流を深めていくさくらという役柄についても「面白いキャラクターなので、ドラマの中でも良いアクセントになる人物」と評し、長濱演じるさくらの活躍に期待を抱かせてくれた。(取材・文:スズキヒロシ)