松坂慶子、話題作への出演続く変わらぬ魅力 原動力は「面白いと思うことにチャレンジすること」
ドラマ10『シバのおきて~われら犬バカ編集部~』場面写真 (C)NHK
――演じられる滑沢先生はどんなキャラクターですか?
松坂:モデルになった先生は、東洋医学を学んでるんですね。針やマッサージも取り入れて、西洋医学だけじゃなく気の流れを大事にしたりと両方をなさっている先生なんです。もっと早く出会いたかった、こういう先生に診てほしかったなって思う先生でした。
――劇中には、柴犬ちゃんたちを指圧するシーンもありました。
松坂:人間がマッサージしてもらうとリラックスするのと同じで、気持ちいいみたいでしたね。犬には鎖骨がないので肩も凝りやすいんですって。足の付け根をマッサージすると気持ちいいらしいのですが、そんなこともいろいろと勉強できる作品なんです。
ドラマ10『シバのおきて~われら犬バカ編集部~』場面写真 (C)NHK
――実際にワンちゃんを飼っている人は、新しい学びも知ることができる作品ですよね。
松坂:そうなんです。彼らは背が低いですからつい上から手を伸ばしてしまいますけど、ちょっと怖いような顔をすることがありますよね。彼らの目線の下から手を持っていくと怖がらないとか、急にガバッと抱きしめるのはダメなんだとか、彼らの立場から見て心地よいことがドラマの中にはたくさん出てきますので、そうしたところも見ていただきたいです。
――滑沢先生は、柴犬たちだけじゃなく、編集部の皆さんにとっても頼れる存在です。
松坂:東洋医学も学んでいますから、癒やしの存在なのかしらね。人生の先輩として、重しのような存在にもなっている感じもあります。滑沢先生も編集部の皆さんの仲間にまぜてもらって仲良くやってますけど、若いやる気いっぱいの人たちと過ごせて楽しいんだと思います。
――主演の大東駿介さん、飯豊まりえさん、片桐はいりさん、こがけんさん、篠原悠伸さんと個性的なみなさんがそろわれた撮影現場の雰囲気はいかがですか?
松坂:みなさん熱心でやる気があって、真剣に取り組まれていて素晴らしいですね。いろんなジャンルの方が集まっていますけど、いいアンサンブルだなと思います。
何より、かわいいワンちゃんが現場にいるので、とても温かい現場になっていますね。普通だと助監督さんが「よーい、スタート! カチン」って撮影を始めるんですけど、ワンちゃんが緊張せずに自然にリラックスしたままいられるよう静かに始まるんですね。大声を出す人も、感情的になる人ももちろんいなくて、大変穏やかないい感じの現場です。みんなでワンちゃんの居心地がいい現場を目指しています(笑)。