小西真奈美、映画の過酷さを再確認 女優人生第二章は「どんな役でも挑戦したい!」

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特効薬開発の利権をめぐるウイルスハザード・サスペンス『風邪(ふうじゃ)』で、小西真奈美が事件に巻き込まれる謎多き女・鮎川桜子役に挑んでいる。ある時はスナックのママ、ある時は企業スパイ、そしてある時は病気の子を持つ一児の母…。複数の顔を持つ難役に、小西はどう向き合ったのか。役づくりについて、そして撮影現場の舞台裏について伺った。
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本作は、小西演じる桜子が、世界中の風邪ウイルスを撲滅する特効薬「風邪(ふうじゃ)ワクチン」をめぐる利権争いに巻き込まれていく姿を描いたサスペンスドラマ。
ワクチンを開発した天才科学者・日村紀久生に窪塚洋介、紀久生の頭脳に嫉妬する狂気の医師・一ノ瀬迅に柄本明、さらに紀久生の開発のためなら命も投げ出す献身的な母・百合子に秋吉久美子と、演技派俳優陣がずらり顔を揃える。
小西が演じるのは、謎多き物語の軸を担う謎多き女・桜子。かつて経験したことのない難役に対し、「最初は“演じ分けが必要なのかな?”と迷いましたが、脚本を読み込んでいくうちに、彼女は不器用だから周りに翻弄されているだけ、“息子を治したい!”という気持ちに1本筋が通っている。そう思ったら腑に落ちた。逆に演じ分けしないほうがリアルだなって思いましたね」。
桜子に対するこだわりは、細部にまで及んだ。スパイ組織と会うため、いきなり白いパンツスーツで登場するシーンでは「颯爽と歩くのではなく、いかにも着慣れていない感じ」でおどおどした雰囲気を醸し出し、冴えない女子高時代の写真が映し出されるシーンでは、「すっぴんにメガネ、眉毛はゲジゲジ」という「これはないよね!」というテイストでやり切ったという。