平野紫耀、初主演映画『honey』を経て「大きな変化あった」
舞台での経験は豊富な平野だが、映像へのチャレンジは久しぶりとなる。「舞台は毎日同じ公演を行なうので、その良さもあるんですけど、映像は毎日違う。違うセリフを、違う場所で話すし、表情も感情も違うんです。だから、毎日新鮮な気持ちで撮影できました。もしかしたら自分、映像を楽しんでいない? って思うようになって」と、緊張していたという当初が嘘のように、『honey』の世界にのめり込んだ。「思い返したら、あの悩んでいた時期も楽しかったなあ…って思えるようになったんです。後から達成感が湧きました。だから、自分の記念となる初主演が『honey』でよかったと本当に思っています」と、ほのかに自信さえ感じさせる。
映画主演を経て、自身に変化があったかと尋ねると、嬉々として語り出した。「大きな変化がありました。僕は人前で泣くことも恥ずかしかったですし、家族の前で泣いたこともほぼなかったですし、映画を観て泣くこともなかった。そこまで入れ込むことがなかったんです。でも、この前映画を観ていたら、いつの間にか涙を流していて…下を見たら(涙の)水たまりみたいになっていて、“あれ、泣いてるじゃん…泣けるようになっている…!”と思ったんです」と、人物の気持ちに寄り添えるようになったと、自身の変化を告白。「人の気持ちをよく考えるようになりました。だから、これからもっと勉強して、複雑な感情もきちんと分かるようになりたいです」。(取材・文:赤山恭子)
映画『honey』は全国公開中。