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「X‐MENこそTVドラマ向き」アメコミ評論家・杉山すぴ豊が『ギフテッド』の魅力を分析

海外ドラマ

アメコミ評論家・杉山すぴ豊、『X‐MEN』スピンオフドラマ『ギフテッド 新世代X‐MEN誕生』の魅力を分析
アメコミ評論家・杉山すぴ豊、『X‐MEN』スピンオフドラマ『ギフテッド 新世代X‐MEN誕生』の魅力を分析 クランクイン!

 『X‐MEN』の世界観を踏襲しながら、新たな物語を展開するテレビドラマシリーズ『ギフテッド 新世代X‐MEN誕生』が、いよいよ8月3日よりDVD発売&レンタル開始される。本国アメリカでは一大旋風を巻き起こし、早くもシーズン2の製作が決定。視聴者を熱狂させるその魅力とはいったい何なのか?アメコミ映画に精通する評論家の杉山すぴ豊氏が、豊富な知識と独自の視点で本作を分析した。

【動画】完成度の高い特撮シーンも!『ギフテッド 新世代X‐MEN誕生』予告映像

 本作は、映画『X‐MEN』シリーズの生みの親ブライアン・シンガー監督が“テレビ”を媒体に、ミュータントたちの新たな苦悩と戦いを描いた渾身の連続ドラマ。反ミュータント政権下の時代、彼らの能力を"兵器"として利用することを企てる政府機関センチネル・サービスと、地下組織を結成し臨戦体制を整える若きミュータントたちが、それぞれの存亡を懸けて壮絶なサバイバルバトルを展開する。

 アメコミうんぬんの前に、「面白い海外ドラマ!」と語る杉山氏。「『X‐MEN』の設定をうまく生かしながら、“超能力者 VS. 強権国家”という鉄板の戦いをベースにテレビドラマの必須要素を全て詰め込んだという感じですね。特撮シーンも完成度が高く、物語も面白いので、予備知識がなくても、一つのアクションドラマとして十分に楽しめる」と太鼓判を押す。

 そもそも『X‐MEN』は、「デスカッションドラマ(討論劇)という側面があり、人間やミュータントの“家族”の物語。決してヒーローものではない」と強調する杉山氏。「本来、イベント的な映画よりも、長編ドラマでじっくり描く方が向いている素材。ブライアン・シンガー自身も、ずっとそう思っていたのではないか」と推測する。「人間とミュータントの間で常に“善”と“悪”が揺れ動き、一筋縄ではいかない展開に視聴者はどんどんハマっていく…そういう曖昧なドラマ性が本作の最大の魅力だと思いますね」。

 さらに、『アベンジャーズ』のように“個の力”に優れたオールマイティーなキャラクターがいないこともヒットの要因だと杉山氏は指摘する。「例えば、金属を操るとか、レーザー光線を発するとか、念力で破壊するとか、本作に登場するミュータントたちは、突出した才能は持っているが、決して万能ではないので、みんなで力を合わせないと戦えない。肝心なときに周りに金属がなかったり、ビビって技が使えなかったり、隙がある分、ピンチも作りやすい。だからドラマが面白くなるんですよ」と構成の巧さに舌を巻く。

 物語は、『X‐MEN』が存在を消し去ったことから、ミュータントの有志たちが地下組織を作り、政府と対決することになるわけだが、「その後が気になる」とモヤモヤを隠せない杉山氏。「まさかこんなことはないとは思いますが、この物語は全てプロフェッサーXが見せている夢で、何かの目的のために操っているだけかもしれない、とか。あとは、地球最後の日に『デッドプール』が出てくるとかね(笑)。全てがどうなっていくかわからないところもワクワクする」と妄想を膨らませる。

 「物語もさることながら、主要キャストが全員美男美女。ここも大きなポイント」と笑顔で語る杉山氏。好きなキャラクターに、マグニートーの娘ポラリスとレーザー光線を操るエクリプスを挙げるが、「エマ・フロスト風の3つ子もいいよね」と若干迷いも。美しさとともに弱みも見せる、ある意味“人間っぽい”ミュータントが主人公だからこそ感情移入しやすい点も、このドラマの魅力かもしれない。(取材・文・写真:坂田正樹)

 海外ドラマ『ギフテッド 新世代X‐MEN誕生』DVDは、8月3日レンタル開始。現在、公式サイトにて期間限定で第1話無料配信中(~8月31日まで)。

(C)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

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