平野綾、斎藤瑠希に安心感「本当に真っ直ぐな心を持っている」
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――平野さんは経験豊富かと思いますが、ミュージカルのアニメーション作品はいかがでしたか?
平野:すごく加減が難しかったです。ミュージカル俳優としての歌、声優のキャラクターソングとしての歌なども経験しているだけに、2つの要素をどうアジャストさせるか考えました。うまい落としどころを見つけながら演じていきましたね。平野綾の声だと思われずに、イサベラとして見てもらえることを意識しながら歌わせてもらいました。
――経験が多いからこその苦悩ですね。
平野:はい。やはりそこで新しいカラーが出せるようにと気を付けました。映像に合わせながらレコーディングさせていただく機会はなかなかないことなので、キャラクターの細かい表情を拾いながら歌に合わせていく過程はすごくいい経験だったと思います。
――本作で声優の先輩・後輩になった斎藤さんと平野さんですが、お互いに向けての印象やお言葉をお願いします。
斎藤:コロナのこともあって最初から最後まで1人の収録だったんです。でもちょうど私がイサベラとの歌を収録するときに、今まで英語のやり取りを聴きながら日本語で吹き替えをしていたのが、平野さんのイサベラの声になっていたので感動しました。本当に心強かったです! まさに背中を押してもらっているような気持ちになりました。安定感のある歌声に私も乗せてもらいつつ、平野さんの声に安心したのを今でも覚えています。これからもよろしくお願いします、という気持ちでいます。
平野:私は斎藤さんよりひと足早くイサベラの収録があったので、ミラベルとの掛け合いのイメージを膨らませるために、レコーディングが終わっていた冒頭の『ふしぎなマドリガル家』を聴かせていただき、きっとこういう風なお芝居をするのかなと想像をしながら演じさせていただきました。斎藤さんとはひと回り以上違うのですが、とてもしっかりしていて。本当に真っ直ぐな心を持っているので、このままきっと彼女らしさを貫いていってくれるんだろうなって思っています。だから逆に安心感もありますね。いろんな経験をして、楽しめるだけ楽しんで仕事ができたらいいんじゃないかなと思います。
斎藤:平野さんの言葉に、ウルッときてしまいました。
■「成熟した俳優になれるように」今後挑戦したいこと
――最後に、今後挑戦してみたいことを教えてください。
斎藤:自分が好きなことや、得意なことというのがまだまだ手探りの状態なので、やらせていただけることはすべて挑戦して、成熟した俳優になれるように頑張りたいと思っています。
平野:せっかくこうしてディズニーの作品に関わらせていただいたので、それこそミラベルと一緒に海外に行けるような機会があったらいいなと思います。これからコンサートで歌っていく機会も多いでしょうから、引き続き作品を盛り上げていけたらいいなと考えています。
落ち着いた様子で丁寧に答えてくれた平野と、緊張しながらもミラベル顔負けの明るさで思いを語ってくれた斎藤。『ミラベルと魔法だらけの家』では姉妹を演じているが、まるで本当の姉妹のような掛け合いで終始場を和ませてくれた。2人のますますの活躍に期待したい。(取材・文:沼本奈々 写真:松林満美)
映画『ミラベルと魔法だらけの家』は全国公開中。
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