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世界では『アナ雪』超えヒット! “夢のない”ディズニーソング「秘密のブルーノ」の秘密<『ミラベルと魔法だらけの家』今夜放送>

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『ミラベルと魔法だらけの家』メインビジュアル
『ミラベルと魔法だらけの家』メインビジュアル(C)2023 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

 2021年に劇場公開され、第94回アカデミー賞で長編アニメーション作品賞を受賞したディズニー映画『ミラベルと魔法だらけの家』が、今夜11月17日の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)にて地上波初放送される。コロナ禍の公開となったこともあってか、日本では知名度が高いとは言えない本作だが、見た人なら必ずその魅力にハマる作品ではないだろうか。家族をテーマにした温かいストーリーに色鮮やかなコロンビアの景色、そしてなんといっても、“全曲最高”と言えるナンバーの数々。特に、劇中歌「秘密のブルーノ」は、世界的に大ヒットした(のに、日本ではやっぱりいまいち知られていない)。今回は、この「秘密のブルーノ(原題:We Don't Talk About Bruno)」の“秘密”に迫る。なぜ世界中の人々を虜にして離さないのか、解説してみたい。

【動画】一度聴けば“中毒”に!? 映画『ミラベルと魔法だらけの家』劇中歌「秘密のブルーノ(We Don’t Talk About Bruno)」

 ディズニー長編アニメーション60作品目『ミラベルと魔法だらけの家』は、さまざまな“魔法のギフト”を持った家族「マドリガル家」の中で唯一ギフトをもらえなかった少女・ミラベルが主人公。心の底には不安や引け目を抱えながらも、明るく前向きに毎日を過ごしている。そんな中訪れた家族の危機に、ギフトのないミラベルがどう立ち向かっていくのかを描く。

映画『ミラベルと魔法だらけの家』マドリガル家の面々(C)2023 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
■ディズニーソングのヒット法則を根本から覆した「秘密のブルーノ」

 南米・コロンビアを舞台にした本作では、ラテンの明るいリズムに乗せた名曲がたくさん登場する。特に、世界的な大ヒットとなったのは、劇中でのキーパーソンとなるキャラクター・“ブルーノおじさん”について家族が歌う「秘密のブルーノ」だ。

 今までのディズニー映画のヒット曲といえば、『アナと雪の女王』の「レット・イット・ゴー」や『リトルマーメイド』の「パート・オブ・ユア・ワールド」など、主人公が自身の気持ちを開放して高らかに歌い上げるものや、『アラジン』の「ホール・ニュー・ワールド」や『美女と野獣』の同名曲といった2人の愛を歌うバラードなどが思いつく。どちらにしても、夢や希望、未来を感じる楽曲ばかりだ。

 しかし、「秘密のブルーノ」はまったくそうではない。ラテンミュージックにしてはずっと暗いし、ブルーノ本人は登場せず、周りの家族が「ブルーノってこんなヤバイ人だよ」と噂話をしていくという内容だ。正直、これといって夢も希望もない。なのに、前述の誰もが知るディズニーソングたちを悠々と越えるヒットを記録。全英シングルチャートやSpotifyではディズニー初の1位を獲得し、「レット・イット・ゴー」でも最高5位だった全米シングルチャート「Billboard HOT 100」でも1位に輝いている。この曲は、これまでのディズニーヒットソングの“法則”を根本から覆してしまったのだ。

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■天才・リン=マニュエル・ミランダが“即興”で生み出した!

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映画『ミラベルと魔法だらけの家』劇中歌「秘密のブルーノ(We Don’t Talk About Bruno)」

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