雷魚〈1997年〉

【解説/みどころ】
初の一般映画「KOKKURI・こっくりさん」に続き、瀬々敬久監督が実際に起きた事件にインスパイアーされて作り上げた過酷で骨太な人間模様。昭和63年3月、愛人に子供を焼死させられた過去を持つ和昭は、ガソリンスタンドの勤務中にある男女を見かける。やがてその男がモーテルで刺殺されるという事件が発生。警察で事情聴取を受けた和昭は、スタンドで見た女が取り調べを受けていることを知り、嘘の証言をする。やがて彼女、紀子を追い、関係を結ぶ和昭だが……。ある種の因果に結び付けられたかのように出会ってしまう男女。瀬々はこれまでも追求してきたモチーフをさらに深化させ、ある特定の場が喚起する生々しい情感を力強く映し出す。テレクラ、不倫、殺人とまるでワイドショーのような要素を用いながら、通俗ドラマには絶対に立ち現れない数々の光景で観る者を圧倒する。一般劇場で上映された後、ピンク映画館で「黒い下着の女」のタイトルでも公開された。
- キャスト
- 佐倉萌/ 伊藤猛/ 鈴木卓爾/ 穂村柳明/ 外波山文明/ 佐野和宏/ 岡田智弘/ のぎすみこ/ 河名麻衣/ 佐々木和也/ 吉行由実/ 泉由紀子/
- スタッフ
- 監督: 瀬々敬久 脚本: 瀬々敬久 井土紀州
- 上映時間・制作年
- 65分/1997年
- 制作国
- 日本
- 映倫区分
- R-15
- 配給
- 国映=新東宝
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