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トリコロール/赤の愛

【解説/みどころ】
「トリコロール」連作の第3作にして、キェシロフスキ監督の遺作。スイス、ジュネーブに住む女子大生のバランティーヌ。学業のかたわら、モデルとしても活躍する彼女は、イギリスにいる恋人とはすれ違いの毎日。そんなある日、ひょんなことから引退した老判事と出会う。彼の趣味は他人の電話を盗聴することだった。人の電話を盗み聞き、まるで倫理など持たないかのような老判事を許せないながらも、どこか親近感をおぼえるバランティーヌ。やがて仕事でイギリスへ渡ることになった彼女は、運命的な出会いを迎えることになる……。K・キェシロフスキとI・ジャコブのコンビの前作である「ふたりのベロニカ」を思い起こさせるような運命的な物語が展開。また、そここに散見する赤の色彩が見事なアクセントとなり、映画を彩る。「デカローグ」同様、キェシロフスキは「トリコロール」においても、人間の倫理という問題を追求している。DVDは「キェシロフスキ・コレクション(2)トリコロールセット」に収録。


キャスト
イレーヌ・ジャコブジャン=ルイ・トランティニャンフレデリック・フェレールジュリエット・ビノシュジュリー・デルピー
スタッフ
監督: クシシュトフ・キェシロフスキ 脚本: クシシュトフ・キェシロフスキ クシシュトフ・ピェシェヴィチ
原題
TROIS COULEURS ROUGE
上映時間・制作年
96分/1994年
制作国
仏=ポーランド=スイス
配給
ビターズ・エンド


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