チャップリンの独裁者

【解説/みどころ】
チャップリンが、製作・監督・脚本・主演(二役)して痛烈にヒトラーの独裁政治を批判した作品。1939年9月、ドイツがポーランドに侵入し、第二次大戦が勃発したその月にこの映画の撮影を開始し、ドイツがフランスを屈服させた1940年に完成。第二次大戦初期のドイツが破竹の勢いで侵攻している時代に、ヒトラーを戯画化したこの映画は、製作中に脅迫が絶えなかったといわれる。チャップリンは仮想国トメニアの独裁者ヒンケルと、彼と瓜二つのユダヤ人の理髪師の二役をこなす。そして、世界制覇の野望に狂う独裁者の仮面をはぎ、ユダヤ人弾圧の非人道性を訴えた。さらに、全世界の人々に自由のために闘うことを呼びかける……。オーキーが扮したナパロニは、ムッソリーニを皮肉った痛烈なパロディーになっている。チャップリン初のトーキー作品で、チャップリンのトレードマークである山高帽・ドタ靴・ステッキ姿の最後の作品でもある。
- キャスト
- チャーリー・チャップリン/ ポーレット・ゴダード/ ジャック・オーキー/ レジナルド・ガーディナー/ ハンリー・ダニエル/ ビリー・ギルバート/ グレース・ヘイル/ カーター・デ・ヘブン/ チェスター・コンクリン/
- スタッフ
- 監督: チャーリー・チャップリン 脚本: チャーリー・チャップリン
- 原題
- THE GREAT DICTATOR
- 上映時間・制作年
- 124分/1940年
- 制作国
- 米
- 配給
- ヘラルド
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