疑惑の影

【解説/みどころ】
退屈な日々を過ごす、娘チャーリーの所へ、突然彼女の叔父が現れ、しばらく一家とともに暮らすことになる。自分と同じ名前をもつこの叔父を娘は幼い頃から敬愛しており、彼女は大歓迎だったが、その叔父にはどうも不審な点が多かった。やがて二人の探偵がやって来て、叔父に殺人容疑がかかっていることが知らされる。娘は不安になり、調べだした新聞には未亡人殺しの記事が載っていた。しかも叔父がみやげにくれた指輪に彫ってあったイニシャルは被害者のそれと同じ。果たして叔父は本当に殺人犯なのか。娘の不安は恐怖へと変わっていく……。登場人物の恐怖心理を巧みに映像化したヒッチコック中期の傑作の一つ。クロード・シャブロルとエリック・ロメールが“めくるめく鏡面界”と分析したように二人のチャーリー、二人の探偵、列車の走るシーンが二つ……。など二組のペアが次々と登場。また特筆に値するのがJ・ヴァレンタインの撮影で、緻密な映像が不安感を見事に盛り上げている。
- キャスト
- テレサ・ライト/ ジョセフ・コットン/ マクドナルド・ケリー/ ヘンリー・トラヴァース/ チャールズ・ベイツ/
- スタッフ
- 監督: アルフレッド・ヒッチコック 脚本: ソーントン・ワイルダー サリー・ベンソン アルマ・レヴィル 原作: ゴードン・マクドネル
- 原題
- SHADOW OF A DOUBT
- 上映時間・制作年
- 108分/1943年
- 制作国
- 米
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