蜘蛛女のキス

【解説/みどころ】
南米のある国の刑務所。ベッドが二つに便器とコップという、殺風景で陰湿な監房に、二人の男が収容されている。一人は、反体制運動グループの闘士として投獄された政治犯バレンティン。もう一人は、少年を犯して捕らえられたホモセクシャルのモリーナ。同じ房に閉じこめられながら、二人はまったく別の世界に生きている。現実しか見つめないバレンティンのかたわらで、いつか観た映画の話を始めるモリーナ。耳を塞ぐバレンティンも、モリーナの優しさに触れるうち、いつしか反発を超えた、ある感情の芽ばえに気付いていく……。原作はアルゼンチンの作家プイグの同名小説。すべて会話形式で構成されたこの小説は、誰が話しているのか判別しがたいようになっているため、映画化には困難が伴った。モリーナ役には当初、バート・ランカスターに白羽の矢がたったが、病気のため急きょハートが起用され、結果的にはこのキャスティングが映画の成功をもたらした。
- キャスト
- ウィリアム・ハート/ ラウル・ジュリア/ ソニア・ブラガ/ ホセ・リュウゴイ/
- スタッフ
- 監督: ヘクトール・バベンコ 脚本: レナード・シュレーダー 製作総指揮: フランシスコ・ラマリオJr. 原作: マヌエル・プイグ
- 上映時間・制作年
- 120分/1985年
- 制作国
- 米=ブラジル
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