『ザ・バットマン』ロシア公開を見合わせる ウクライナ侵攻を受け
ワーナー・ブラザースは、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、現地時間の3月3日に予定していた『THE BATMAN-ザ・バットマン-』のロシア公開を見合わせることを明らかにした。The Hollywood Reporterなどが報じている。
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ワーナー・ブラザースは、「ウクライナにおける人道危機の観点から、ワーナーメディアは映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』のロシア公開を見合わせます」と声明を発表。「今後の状況の変化に注視していく所存です。この惨劇が、迅速に、平和的に解決することを祈ります」と続けた。
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は、ロバート・パティンソン主演のDCコミックヒーロー映画。ワーナー・ブラザースはこのあと、4月14日に『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』、5月19日にアニメ映画『DCリーグ・オブ・スーパーペッツ』のロシア公開を控えている。
今回の発表に先立ち、現地時間の2月28日には、『私ときどきレッサーパンダ』の公開を予定していたディズニーが、ハリウッドのメジャースタジオで初めて、ロシアでの公開中止を発表しており、これに続く形だ。
すでに、ソニー・ピクチャーズも、3月24日に予定していたジャレッド・レト主演のスパイダーマンのスピンオフ映画『モービアス』を、パラマウント映画も『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』と『ザ・ロストシティ』を、ロシアでの公開を見合わせると発表している。
今回の発表には、国際的な資金決済網SWIFTからロシアの主要銀行を排除すると、EUが決定したことが関係していると見られている。ロシアの主要銀行との取引ができないため、スタジオは資金を回収できない可能性がある。