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<第45回日本アカデミー賞>『ドライブ・マイ・カー』が最優秀作品賞 8部門優秀賞がすべて最優秀賞のパーフェクト受賞達成

映画

最優秀作品賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督(左)と主演の西島秀俊(右)
最優秀作品賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督(左)と主演の西島秀俊(右)(C)東京写真記者協会

 「第45回日本アカデミー賞授賞式」が11日、都内で開催され、『ドライブ・マイ・カー』が最優秀作品賞をはじめ、優秀賞を受賞した監督賞、脚本賞、主演男優賞、撮影賞、照明賞、録音賞、編集賞の8部門で、すべて最優秀賞を受賞するパーフェクトを達成。濱口竜介監督は「作品に関わったすべてのキャスト、スタッフ、そしてその方たちを支えてくださった皆さまのおかげです」と喜びを口にした。

【写真】最優秀作品賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』

 第74回カンヌ国際映画祭で日本映画史上初となる脚本賞をはじめ、日本時間3月28日に開催される第94回アカデミー賞でも作品賞、脚色賞、監督賞、国際長編映画賞の4部門でノミネートされるなど世界的にも高い評価を受けている『ドライブ・マイ・カー』が、日本でも圧倒的な強さを見せた。

 日本アカデミー賞正賞と呼ばれる15部門のうち、8部門で優秀賞を受賞していたが、そのすべてが最優秀賞を獲得するという、まさに今年の授賞式の主役となった『ドライブ・マイ・カー』。濱口監督は「なによりも『ドライブ・マイ・カー』に関わったすべてのキャスト、スタッフの皆さん、そしてその方たちを支えてくださった皆さまのおかげで取ることができた賞だと思います」と周囲への感謝を述べる。

 主演を務めた西島も本作で最優秀主演男優賞を受賞したが「こうして作品を評価していただいて、世界でもたくさんの方に作品を観ていただけているということは、なにか大きな波のようなものなのかなと思います」と感想を述べると「とにかく平和が訪れるように、人々がまた心の絆を取り戻せるように、この作品がなにかその希望の光になるために必要なものがなにかということを伝えるものになっているような気がします」と語る。

 さらに西島は「今日は3月11日なので、被害にあわれた方に哀悼の意を示しながら、いまだに苦労されている人、世界でいろいろ大変な思いをされている方に心を寄せながら、自分のやれることを精いっぱい、今後もやっていきたいと思います」と映画の力に思いを馳せていた。

 助演、主演を含め今年最優秀賞を受賞した西島秀俊、有村架純、鈴木亮平、清原果耶は、いずれも初の最優秀賞受賞というフレッシュな顔ぶれとなった。

■優秀作品賞(★が最優秀賞受賞作品)
★『ドライブ・マイ・カー』
『キネマの神様』
『孤狼の血 LEVEL2』
『すばらしき世界』
『護られなかった者たちへ』

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